今回も昔話に花を咲かせてみようかなーと思います。と言っても、ウダウダとボクのお気に入りの機種の話とかしても誌面がもったいないので、昔のパチンコ屋を思い返しながら持論をムリヤリ聞いてもらおうかと思います。
■昔のパチンコ屋はそう、freedomだった
今から20年近く前のパチンコ屋。
当時の店員といえばホールで咥えタバコは当たり前だし、両替機の上はお客さんからもらったジュース置き場!It’s freedom!!ボクも当然そうしてましたし、そうするように教えられたんですよ、ええ。
出玉の交換なんてお客さんが自分でやるのが当たり前で、働き始めてすぐの頃にお婆ちゃんの出玉をカウンター前のジェットカウンターまで運んだら、社員さんに「勝手な事すんな!」と怒られたのは未だに忘れえぬ思ひ出ですわ。
パンチパーマの店員の半袖シャツからチラチラ見える身体への素敵なお絵描きもまた一興。ヘタに悪さしようもんなら問答無用で事務所に市中引き回し(※しちゅうひきまわし。江戸時代の日本で行われた刑で、死刑囚を馬に乗せ、罪状を書いた捨札等と共に刑場まで公開で連行していく制度。Wikipediaより引用)の如く引きずって行かれる恐怖感もパチンコの一部でしたよね。
ここらへんだけ聞いたら、なんとも今のパチンコ屋って「良くなった」と思うトコロだけど、でもパチンコ屋ってこの頃が完成形だったんじゃないかと思ってる。
はい、賛否両論の「否論」の方ばっかりが聞こえてくる今日この頃ですが、ボクはやっぱり当時の方がパチンコという業種が本来あるべき正しい姿だと思うんだ、うん。飲食店なら、店は美味しい料理を提供してお金もらってWin、お客さんはお金払った代わりに美味しい料理を食べてWinが成り立つ。でもパチンコって違いますよね?玉を出したいお客さんと、どのお客さんにも満足いくほど出したら利益どころか赤字になる店側。
決して店とお客さんがWin-Winにならない業種がパチンコ屋なワケですよ。負けても「あー楽しかった!」なんて言ってくれる地上に舞い降りた天使みたいな人は、居るには居ると思うけど、まさに天然記念物なので割愛。
だからこそ付加価値として接客サービスの向上が注目されてるんだよね、それは解る。だがしかし!この業界はここで勘違いしてしまった。
一時期、どこの店もこぞって「ホテル並の接客を!」と張り切っていましたが、これこそ愚の骨頂で当時からその考え方には超否定派でした。パチンコはパチンコ独自の接客であるべき、というのがボクの考え。
礼の角度?バカじゃない?
いらっしゃいませの声が小さい?誰がそれを欲してるの?ねぇ誰?
パチンコの接客はどれだけお客さんに「出玉のストレス以外のストレスを発生させないか」。これに尽きると思うんだよね。ほんと、これ以上でもこれ以下でもない。礼なんていいからサンドのコインが無くなる前に補給しといてくれよ、マジで。