大阪福祉防犯協会は5月20日、大阪市中央区の大阪シティプラザにて令和3年度基金寄贈式を開催した。
平成15年の協会設立以来、同協会は社会福祉や防犯に関わる施設などに対して基金贈呈という形で支援を行ってきた。20回目となる今回の寄贈式では、大阪府下の9施設、1団体に総額650万円を寄贈。これにより累計寄贈額は1億8,684万円、寄贈先団体は延べ215団体となった。
各団体への目録贈呈の後、高智茂会長は「当協会の創立以来、ただ儲けるだけではなく、困っている方々の力になりたいと始めたこの贈呈式も20回目を迎えた。こうした取り組みが全国に広まることを切に願い、来年も贈呈式が行えるよう尽力していきたい」と挨拶し、参加会員に引き続き協力を呼び掛けた。
続いて、寄贈先団体を代表し児童養護施設「田島童園」の前田陽介施設長代理が「様々な理由から親元ではなく施設で過ごす子ども達が今、全国で3万人ほどいます。私達も日々尽力させていただいている中で、こういったご支援が頂けるということは本当にありがたいことだと思っております。今回頂いたご寄付は、子ども達のための環境整備に使わせていただきます。本当にありがとうございます」と祝辞を述べた。
基金寄贈式に先立って開催された定時総会では、令和3年度に実施した社会貢献活動、防犯活動等が報告されるとともに、次年度の活動内容を承認。また、任期満了に伴う役員改選では高智茂会長が勇退し、新たな会長に道野鏞樹氏が就任した。