PCSAは11月28日、都内千代田区のTKPガーデンシティPREMIUM神保町にて、第18期第2回臨時社員総会・第70回PCSA経営勉強会を開催した。
総会に先立ち、加藤英則代表理事が挨拶。続いて審議・報告では「PCSA慶弔金見舞金規定 改正」を含む第3号議案まで全て承認可決された。また、PCSA研究部会・研究会・プロジェクトチームの各代表者により、主に8月~11月に行われた活動内容が報告された。
経営勉強会の第一部では「メダルレス遊技機、管理遊技機、データセンタについて」と題し、進行を担当した日工組技術担当理事の渡辺圭市氏と、日電協と日工組の講師4名がそれぞれの特徴を説明。その中でメダルレス遊技機に期待できる効果としては、「ギャンブル等依存症対策強化(出玉情報等の一元化管理による、過度な射幸性抑制)」,「ゴト行為撲滅(払出系、メダル持ち込みゴト)、「ホール様への負担軽減(遊技メダルに関わる費用、ホール従業員への負担)」等と語った。また管理遊技機のメリットについても、データを活用することでギャンブル等依存症対策への対応が出来る他、「共通部品化によるコストカット」を挙げた一方で、デメリットとして「初期投資」を挙げたが、この点については長い目で見た時に経費削減となることを強調した。
第2部では日電協副理事長の岩堀和男氏が「6号機の現状について」と題して、販売台数の推移や6号機の今後の展望について述べた。同氏は6号機月別販売台数推移が右肩上がりで推移しているものの、現状のペースでは2021年1月末までの旧規則機の撤去台数には間に合わないことを指摘。その上で、5.9号機が約90機種で約44万台だったのに対し、6号機では約45機種で43万台となっていることから、6号機になり1機種あたりの販売台数が増加しており、今後も実績のある有力タイトルを投入していくとした他、自主規制の見直しについても検討していることを示唆した。
第3部では渡辺氏が再び登壇。「設定付遊技機の進捗と展望」と題した中で、話題は今後期待されるパチンコ機のゲーム性の多様化について語った。現状、警察庁に要望している要件の中で、「あらかじめ定めた特別図柄で時短に突入する」「あらかじめ定めた回転数で時短に突入する」「時短の回数上限100回の撤廃」(ただし、いずれも大当たりを保障するようなものではないこと)と、主に時短に関わる内容に加え、「確変リミット搭載機については、リミット数を複数パターン持てる」といった具体的に4つの要件が実現の見込みがあるとし、今後のパチンコ機で想定されるゲーム性について展望を述べた。