ギャンブル等依存症問題啓発週間の初日に当たる5月14日、パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム(主催:パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム実行委員会)が、都内中野区のなかのZEROで行われた。
フォーラムは業界(安心パチンコ・パチスロアドバイザー)向けと一般向けの2部構成で行われ、どちらも会場がほぼ満席になるなど、多くの関係者が詰めかけた。
第1部では、パチンコ・パチスロ産業21世紀会の阿部恭久代表による基調講演「パチンコ・パチスロ依存問題に関する対応の現状と課題」、依存問題の解決や研究に取り組む4団体への助成金内定式、リカバリーサポートネットワーク(以下、RSN)への出向者5名によるパネルディスカッション及びRSNの西村直之代表による総括が行われた。
続く第2部では、RSNの西村代表による基調報告「パチンコ・パチスロ依存問題の正しい理解のために」に加えて、日工組社安研パチンコ・パチスロ遊技障害研究会員の坂元章氏、浦和まはろ相談室の高澤和彦代表、全日本社会貢献団体機構2019年度特別4団体代表者による事例報告が行われた。
基調講演で檀上に立った阿部代表は、去る4月19日に閣議決定したギャンブル等依存症対策推進基本計画で、パチンコ業界に求められる対策の主な内容を紹介した上で、「21世紀会では、基本計画に基づき、取り組むべき内容を精査した上で、具体的に対策を検討し、その結果については業界全体に知らせていきたい。取り組みの中には日々の営業に関わることもあるのでアドバイザーの皆様には協力をお願いする」と呼びかけた。また「業界が1つになり依存対策を進めることが私達の社会的責任だ」(阿部代表)と述べ、パチンコ依存対策への理解を求めた。