PCSAの加藤代表、管理遊技機のコスト削減効果に「大変期待」

加藤英則代表理事

PCSAは2月21日、都内千代田区のTKPガーデンプレミアム神保町で臨時社員総会及び公開経営勉強会を開催した。

同組合の加藤英則代表理事は冒頭の挨拶で現在、日工組と日電協が各ホール団体に説明を行っている管理遊技機とメダルレス遊技機について言及。「私は大変期待している。管理遊技機は台の中で玉が完結し、補給設備が不要となる。メダルレス遊技機はメダル自体が無くなり、補給設備、ホッパー、セレクタなどの部品も必要なくなる。設備機器への投資も掛かってこない」と述べ、管理遊技機等の実現により、ホール運営におけるコスト削減を期待した。

同氏は、さらに未来の遊技機像についても触れ、「パチスロはリールレスにし、パチンコは釘と球を無くすなど、次の世代では、いわゆる全面液晶タイプを是非、開発してほしい。最終形としてはお客様が台に座ったあと、自分の打ちたい台をクラウド上からダウンロードして遊技する、貸玉料金もここで自由にチョイスできる、こういったホールになればいいなと思う。今のテクノロジーなら実現できることばかりであり、業界がテクノロジー難民にならないよう、我々の団体としてもこの世のテクノロジーに沿った業界にしていくことを提言していきたい」と話した。

日工組が主導する管理遊技機、日電協が主導するメダルレス遊技機とも、昨年2月の改正規則施行により、法的にも存在が認められた。これまでに伝わってきた情報では、管理遊技機の枠本体価格は10万円程度で、遅くとも旧規則機の経過措置が完全終了する2021年の初頭までに市場導入を実現する予定で進められているという。なお日工組のPCSAに対する管理遊技機の説明会は、3月28日のPCSA理事会開催日に合わせて行われる予定であることが、当日の臨時社員総会で報告された。

臨時社員総会後の公開経営勉強では、健康増進法の一部改正に伴う受動喫煙対策をテーマに3部に渡って講義が行われた。遊技者の喫煙状況をエンビズ総研の藤田宏代表取締役が、関連法律の動向について日本たばこ産業の吉田俊介氏が、ホール側の対応策と留意点についてエンビズ総研の荒川陽平事業部マネージャーが、それぞれ説明した。

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