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日工組・渡辺理事「管理遊技機開発は着実に進行」/三都青年部会勉強会

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大阪、兵庫、京都の遊技業協同組合青年部会による「三都青年部会勉強会」が11月13日、大阪市北区のブリーゼプラザの貸会議室で開かれた。

勉強会には、熊本県遊協の岩下昌功青年部会長を含む29名が参加。テーマは「管理遊技機」「最近の釘問題」「オリンピックの入替自粛」「インボイス制度」「キャッシュレス化」「業界等価と商品等価の整理」など多岐に渡り、大阪府遊協・野口賀蔵部会長の司会進行で進められた。パネリストには、日工組の技術担当理事を務める渡辺圭市氏、フリーライターのPOKKA吉田氏に兵庫県遊連・米田邦広部会長、京都府遊協・白川智久部会長が加わり、討論会を行った。

冒頭、京都府遊協の白川智久部会長は、「本年2月に全国交流会で集まった際に、パネリストの二人から伺った話の”その後”として半年が経ち業界がどのように変化しているのかを聞くために企画した。どしどし質疑を行って有意義な時間にしてほしい」と勉強会の開催経緯を説明。

パネルディスカッションでは、渡辺氏が管理遊技機について「厳密な解釈基準の変更が第一。それが終わった後に管理遊技機ということ。市場では、トーンダウンしているように感じているだろうが、進んではいる。だが、まずは”解釈基準の変更”というスタンス。月に一度は、日工組、日電協、PSA、全商協とで協議を重ね、管理遊技機・メダルレス遊技機ともに出来てはいるが、ユニットの遅れが生じているところ。ゆっくりではあるが徐々に進んでいる」と述べ、これに対し、経営者からは投資のタイミングについて質疑が上がった。

同氏は「当初、年末の入替時期に間に合うようにと進めていた。実際には来年のオリンピック後になるだろう」と方針を示し、さらに、「共通部品によるコストダウンに繋げられるか?」との質問については、「大手メーカーごとの系列会社では、共通枠の使用を可能にしたいが、全メーカー共通枠は難しい。パチンコの球発射方式でも“上発射”と“下発射”の2通りがあり、上発射は、OEMのパチンコ機製造が多いことからも多種多様の部品や方式を対抗するメーカー間で統一した共通枠にするのは難しい」と考えを語った。

また、2024年に新紙幣が発行されることから、「新紙幣へのユニット対応もあり、管理遊技機の導入時期はこのあたりが有力ではないか?」の問いに対しては、「今の段階では、ユニットの完成が2020年の11月頃だと聞いている。新紙幣対応はソフトの変更で考えているようだ」と説明した。

今回の勉強会について、兵庫県遊連の米田邦広部会長は「今後も親睦や問題意識の共有を図るために、こうした会を継続的に企画していきたい」と話した。

パネリスト。左からフリーライターのPOKKA吉田氏、日工組の技術担当理事を務める渡辺圭市氏

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