自工会(小宮重雄理事長)は5月21日、都内港区の第一ホテル東京で平成26年度通常総会を開催。総員39社全てが出席(委任状出席2社含む)したなか、5議案全てを可決し、任期満了に伴う役員改選では小宮重雄理事長を再任した。
事業報告によると、同組合の証紙・シールの販売事業の収入は、前年比微増となった。特許事業は昨年10月、新たな権利14件の実施許諾契約が締結。平成27年3月末時点で、平成19年度からの契約継続分を含め、権利21件について実施許諾契約締結企業との間で実施許諾が行われており、特許事業収入は前年実績を1割上回った。また同組合が加入普及を推進する貯玉補償制度は、今年3月末時点で前年比353店舗増の5,982件が加盟。貯玉サービスを利用する全国ホールにおける制度加盟率は7割を超える状況となり、貯玉関係の収入は前年比を1割上回った。
役員改選で再任した小宮重雄理事長は総会で「業界は非常に厳しい環境下で、昨年度は貯玉関係で、破綻が1件、福島の立ち入り禁止区域の保証ということで1件の補償を貯玉補償基金から発動していただき、本件に関しては色々な方面から評価をいただいた。貯玉の金額は平成27年3月末時点で、再プレー金額892億円を全国のホールで預かっており、これに対してはしっかり保障しなければならない。現実的にトラブルは防げているので、今後もファンの信頼を勝ち得るということで業界に貢献していきたい」と抱負を述べた。
また、4月から開始された貯玉相互乗り入れサービスに関して、小宮理事長は「まだ総件数等のデータは集まっていないが、ファンの方々には利便性を感じてもらいながら利用されている」と同サービスに対する手応えを述べた。