回胴遊商(大饗裕記理事長)は9月15日、大阪市中央区のホテル日航大阪にて近畿地区研修会を開催。近畿地区の組合員をはじめ本部役員、特別会員など104名が参加した。
冒頭、挨拶に立った大饗裕記理事長は、今年5月23日開催の組合大会において理事長に就任したことを報告。「近畿支部から選任した理事の皆さんにはすでに活躍して頂いている。これもひとえに近畿支部の皆さまの協力のおかげ」と感謝の言葉を述べた。
行政講話では大阪府警察本部生活安全部保安課の宮本利男課長補佐が登壇し、「中古遊技機流通の健全化」「不正遊技機事犯の根絶」「ぱちんこへの依存・のめり込みの問題」「ホール駐車場における児童の車内放置事案防止」の4点についてそれぞれ行政の見解を示した。
このうち、中古遊技機流通の健全化については「旧規則機の認定申請など、増大が見込まれる申請等に対し責任を持って遊技機1台1台の詳細にわたる点検確認作業を行うことは心身ともに大変な苦労を伴い、業務に携わる人々の健康面が危惧されるところ。遊技機取扱主任者の多忙な現状を背景に形式に流れたり、基本の不履行、やるべきことをしない不作為なども懸念される」と指摘し、チェック機能などによって健全化対策を実行のあるものにするよう要請した。
また、のめり込みの問題については「業界がこれまで射幸性を抑えるために自主的な遊技機基準や撤去・削減目標を定めるなどして進めてこられた新基準に該当しない遊技機の設置比率の低減などの取り組みによって、市場に出回る遊技機の射幸性が段階的に落ちていくことが期待されたが、現状においては特に回胴式遊技機でその実効性が疑問視されるところである。貴組合においては本規則改正の主旨をご理解頂くとともに業界で取り決められた射幸性を抑制するための様々な取り組みが早急かつ着実に成果を収めるよう努めて頂きたい」と強調。射幸性の抑制とのめり込み防止に向けた施策や活動等の推進は、健全なかたちでファンの裾野を広げる業界にとって意義のあることだとし、更なる周知と浸透を図るよう求めた。
その後、理事会報告及び各委員会からの報告に続いて、㈱遊技通信社の伊藤實啓代表取締役が「遊技業界の歴史と今後の流れ」を演題に講演。業界の歴史や社会情勢などを踏まえ、業界が進むべき今後の方向性などについて持論を展開した。
※回胴遊商理事長の大饗(おおあえ)の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。