栃木県のホール企業・千代田産業㈲(朴末秀代表取締役)は10月28日、宇都宮地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債額は約54億円。帝国データバンクが伝えた。
同社は1980年1月に設立。当初はボウリング場経営だったが、積極的な事業多角化を進め、「パーラーさくらんぼ」「パーラークイーンエリザベス」の屋号で北関東エリアにパチンコ店を出店。最盛期となる2004年10月期の売上高は約280億に上った。
しかし、積極的な設備投資により負債が嵩む一方で、集客に失敗し売上は減少。また、主力金融機関が事実上経営破たんしたことをきっかけに、2006年には同社に対する債権が整理回収機構に譲渡。店舗運営をグループ別会社に移管するなど、様々な対策を講じたものの状況改善にはいたらず、2010年10月期の売上高は約40億6700万円とピーク時の約1/7まで落ち込んだ。
2013年5月、グループの中核企業の1社である東海産業(有)(旧・進基商事(有))が破産手続き開始決定を受けたことなどが影響し、10月28日までに店舗運営をグループ会社に移管したのち今回の措置となった。