公益財団法人日本生産性本部・余暇創研は7月14日、「レジャー白書2016」の概要に関する記者発表を、都内渋谷区の日本薬学会長井記念館で開いた。
同白書によると、2015年のパチンコ参加(ファン)人口は前年比80万人減の1,070万人、市場規模は前年比1兆2,750億円減の23兆2,290億円で、特に市場規模の縮小が目立つ結果となった。パチンコ市場規模縮小について白書関係者は「低貸玉営業の拡大、ファン人口及び新規ファンの減少」を主な要因に挙げた。
またパチンコの参加率は10.6%で昨年比0.8%の減少、年間平均活動回数は32.4回で昨年比9.6回の増加、年間平均費用は99,800円で昨年比14,600円の増加となった。参加者が減った一方、残った参加者の平均費用が増えた結果からは、ファンの更なるヘビーユーザー化が進んだと言える。
余暇市場全体の市場規模は前年比6,240億円減の72兆2,990億円。ただし、パチンコを除いた余暇市場全体の市場規模は前年比微増となり、同様の見方だと3年連続のプラス成長となっている。国内観光分野、外食、スポーツ用品が牽引した。
余暇参加人口のトップは5年連続となる「国内観光旅行」で5,500万人。北陸新幹線の開通、シルバーウィークが追い風となった。次いで「外食」(4,390万人)、「ドライブ」(4,340万人)、「読書」(4,230万人)、「映画」(3,660万人)となる。
日本の余暇の実態を分析する同白書。調査は2016年1月に行われ、インターネットを通じて計3,375人(全国15歳~79歳男女)の有効回答を得た。8月初旬に発刊予定。