このほか、総会では功労会員表彰や第11回PCSA学生懸賞アイディア・エッセイ表彰式を開催。後者は大学生や大学院生を対象にパチンコ産業に関するさまざまなアイディアを募集したもので、今回応募があった29作品の中から最優秀賞1点、優秀賞3点が表彰された。最優秀賞に輝いたのは、近畿大学経営学部経営学科1年の清水悠佑さんで、タイトルは「若者を呼ぶ0円パチンコ」。最優秀賞を受賞した清水さんは、パチンコ未経験者でありながら大学生を対象にした0円パチンコ企画を発案。「利益確保の部分はまだ現実的ではない。まだまだ改善の余地がありそうだ」とコメントした。受賞者には賞金と表彰状のほかに、㈱ダイナムの特例子会社で働く障がい者が制作した織物「さをり織り」の商品が副賞として贈られた。
経営勉強会では、「遊技機メーカーの今後の戦略」をテーマに、パチンコメーカーからは㈱三洋物産常務執行役員開発本部長の堀尾孝文氏、パチスロメーカーからは㈱オーイズミ営業本部特機部部長の兼本孝昌氏が講演。ゲーム開発の経歴を持つ堀尾氏は「今遊技業界は過去のゲーム業界と同じ道を歩み、同じ問題に直面している」と前置きした上で、長期化する製作期間や版権至上主義などメーカーが抱える開発現場での問題点を指摘。同社の具体的な戦略として、①版権パチンコからの卒業②オリジナルへのこだわりの2点を挙げ、さらに「SIMPLE PROJECT」と題し、低コストかつクオリティの高いシンプル路線での機械作りを追及していくと提言した。