日遊協近畿支部(福井章支部長)は4月15日、大阪市中央区のKKRホテル大阪にて平成28年度近畿支部総会及びセミナーを開催。総会では、任期満了に伴う役員改選が行われ、福井章氏の支部長続投が満場一致で可決された。また、総会には来賓として大阪府警察本部生活安全部保安課の廣瀬敬治郎課長、同課・宮本利男課長補佐らが臨席した。
冒頭、挨拶に立った福井支部長は「高射幸性遊技機の撤去など問題が山積している状況だが、パチンコ・パチスロが変わることをファンや社会にアピールする良い機会だと捉えるべき。安全・安心な遊技の提供を発信することにより、初心者やスリープユーザーの掘り起こしに繋げ、業界全体として大きく変わっていかなければならない」と述べた。
来賓挨拶では、大阪府警察本部生活安全部保安課の廣瀬課長が講話。廣瀬課長は、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機について、同課に対し『騙されていたのか』『何を信じれば良いのか』といった府民からの声が直接届いていると明かし「長年に渡り業界関係者が一丸となって業界の適正化を図るために様々な取り組みを行ってきただけに、パチンコファンからのこのような申し出は非常に残念。今後さらに日工組から本件に関して追加発表がされると予想されるが、その際には業界の信頼回復のため、当該遊技機の円滑な撤去が行われることを期待したい」と述べた。
総会後に催されたセミナーでは、日遊協の大久保正博副会長と日遊協近畿支部セキュリティ対策部会が登壇。そのうち「今後の遊技機を中心とした業界動向について」をテーマに講演した大久保副会長は、パチンコの新ジャンル「ちょいパチ」の概要や開発の進捗、スケジュールについて説明。その中で同氏は「4円パチンコの新たな市場開拓が『ちょいパチ』のコンセプト。1円パチンコではなく4円パチンコへ導入するなど、目的を理解し取り組んで頂けるホールへの販売を優先する見込み」などと述べ、「ちょいパチ」の販売にあたって条件が設けられる可能性を示唆した。