大阪府遊連青年部会は5月26日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテルにて第39回定時総会を開催。議事では令和7年度事業報告、令和8年度事業計画、規約改正の3議案を審議し、いずれも原案通り承認された。
冒頭、挨拶に立った金森健鎰部会長は「業界においては参加人口やホール数の減少が続くなど、依然として厳しい状況に直面している。その一方で、お客様のニーズの多様化や社会から求められる役割の強化など、ホール運営にはこれまで以上に柔軟な対応が求められている。また、近年はインターネットカジノ問題に関連した報道などを通じ、業界に対する誤解を招きかねない視線が見受けられる場面もあるが、業界では依存問題への対策や広告宣伝の見直しなど、安心して楽しんでいただける環境作りに向けた取り組みを着実に進めている。こうした業界の正しい姿を広く発信し、ご理解をいただくことが今後ますます重要になる。青年部会としても、安心して楽しめるホール作りに向けた情報交換や若年層へのアプローチ方法の研究など、現場の知見を持ち寄った実践的な取り組みを進めている。さらに全国の青年部会との連携を深め、知恵と行動力を結集して業界の発展と地域社会への貢献につなげていきたい。次の世代を担う立場として、現場の声を力に変え、業界の未来を切り開いていく所存」と決意を述べた。

金森健鎰部会長
続いて、大遊連の平川容志会長が登壇し「日頃より業界の信頼向上と健全な発展に向けた尽力に心より敬意を表する。物価上昇や人手不足などの影響で経営環境は一層厳しさを増しているが、スマート遊技機の普及やデジタル化による遊技環境の変化は、幅広いお客様の獲得と需要創出の可能性を広げている。また、ガイドラインの遵守徹底や依存症対策、社会貢献活動といった取り組みの積み重ねが、社会からの理解や信頼の向上につながっている。青年部会の皆様におかれては、昨年の勉強会や全国交流会などを通じて若い世代ならではの率直な意見を交わし、業界の将来図を考える上で大きな資産を得られたとうかがっている。また、昨年末に盛大に開催された『未来っ子カーニバル』についても、子どもたちが心待ちにする行事として、今年も一層充実した形で実施されることを期待している。皆様の持つ若い力と柔軟な発想こそが、今後の組合、さらには業界全体を支える原動力である。引き続き知識と見識を深め、親会と連携しながら業界の発展に尽力していただきたい」と呼びかけた。

平川容志会長
総会には大阪府警察本部生活安全部保安課より畠久保毅管理官、坂口健悟係長が来賓。畠久保管理官は、昭和62年から続く「未来っ子カーニバル」について昨年の巨大似顔絵イベントの成功に触れ、「大阪府を代表する素晴らしい社会貢献活動であり、将来の子ども達の健全育成のためにも永続を願っている」と高く評価した。続けて府内の犯罪情勢に言及し、近年急増かつ深刻化しているSNS型投資・ロマンス詐欺や偽警察官詐欺への対策として、ポスターや動画などを活用した防犯啓発活動への協力を求めた。その上で、ぱちんこ営業の健全化に関して「不正改造の根絶」と「児童の車内放置事案の予防措置」の2点に言及。不正改造については、実地調査に関連し、風営適正化法の趣旨を損なわないよう「引き続き不正改造を根絶する必要がある」とし、遊技産業健全化推進機構への継続的な協力と支援を求めた。2点目の車内放置事案については、業界の取り組みにより平成30年以降、死亡事故ゼロが続いていることを評価する一方で、依然として車内放置のケースが発生している現状を説明。「幼い命を守るべく、計画的な駐車場の巡回や来店客への注意喚起を引き続き徹底していただきたい」と要請し、最後に業界の健全化に向けたさらなるリーダーシップの発揮に期待を寄せた。

大阪府警察本部生活安全部保安課の畠久保毅管理官
議事では、令和7年度事業報告並びに収支決算等承認の件として、神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催された第15回全国遊技業青年部交流会への出席などを報告。第39回未来っ子カーニバルについては、府内の児童養護施設等36施設・団体の児童等計1,888人が参加し、アトラクションやゲーム、フリースケートやオリジナルグッズ作り、カラオケなど、誰もが参加しやすい様々なアトラクションを用意したことが報告された。次に令和8年度事業計画や予算の件では、未来っ子カーニバル等の継続事業の実施等が審議された上で、最後に大遊連青年部会規約改正の件についても審議され、3議案ともに原案通り可決承認された。
定時総会後には第二部として記念講演が催され、経済ジャーナリスト・作家の渋谷和宏氏が登壇。「日本経済の行方」と題し、最新の世界情勢や日本の歴史を踏まえた今後の日本経済について解説した。そうした状況下で足元のチャンスを掴み、成功へと導くには「寄り添う力」が必要であると熱弁した。
総会・講演会終了後には第三部として懇親会も盛大に開催された。

渋谷和宏氏





