藤商事が5月9日に発表した2025年3月期の決算は、売上高345億97百万円(前年同期比6.5%減)、営業利益31億92百万円(同34.6%減)、経常利益34億6百万円(同30.8%減)、純利益25億68百万円(同29.5%減)だった。
パチンコ機は、販売台数が7.4万台(前年同期比22.3%増)、売上高は270億22百万円(同13.8%増)と好調に推移。一方、パチスロ機は、販売台数が1.7万台(前年同期比39.1%減)、売上高は75億75百万円(同42.8%減)と苦戦した。
2026年3月期の連結業績については、売上高365億円(対前年同期比5.5%増)、営業利益31億円(同2.9%減)、経常利益32億円(同6.1%減)、純利益22億円(同14.3%減)を予想している。
スマート遊技機の普及により、パチスロ機ではスマスロが市場を牽引する形で稼働が回復。パチンコ機では、LT(ラッキートリガー)を搭載した機種が市場投入され、好調な稼働実績を残すタイトルも見られるなど、市場環境の活性化への期待が見込まれている。同社は、引き続き「ブランド力の向上」と「人財育成」を最重点課題とし、市場トレンドの先端を行く機種開発に取り組み、顧客に支持される遊技機を安定的に供給することで、販売台数の確保に努める方針。