ピーワールドが実施する「P-WORLD パチンコ&パチスロアワード2023」のパチンコ部門にて、「スマートぱちんこ ソードアート・オンライン」が最高評価の「GOLD」を受賞したことを記念し、受賞メーカーの京楽産業．へトロフィーが授与された。
株式会社ピーワールド 工藤昌宏代表取締役社長（左）
京楽産業．株式会社 菊池開発本部チーフプロデューサー 兼 開発企画部統括（右）
本アワードは、2022年11月1日から2023年10月31日までにリリースされた機種の中から、P-WORLDがさまざまな指標をもとにパチンコ10機種をノミネート。その中から投票によって選出された。
当日に開催された、菊池開発本部チーフプロデューサー 兼 開発企画部統括、および開発本部開発企画部ＰＣ企画室ゲーム設計係 宮永氏へのインタビューの主な内容は以下の通り。
――まずは、パチンコ部門のGOLDを受賞した感想をお聞かせください。
今回の結果を受け、率直にうれしいです。また、社内全体の士気も上がっており、非常にありがたく思います。今後も一丸となってより良い機械を作っていきます。
――投票時のコメントでは、ユーザーとホールともに、「演出の作り込み」について評価している声が多くありました。こだわった点や苦労されたポイントなどがあればお聞かせください。
映像表現に関しては、開発当初から注力していました。原作ファンの方からも好評の声を頂けたようなので安心しました。こだわった点を絞るのは難しいのですが、メイン予告からキャラクターの会話内容に至るまで丁寧に進めました。GOLD受賞も、一つ一つ地道に作ってきた結果だと感じています。苦労面では、時間を要してしまうといったような一般的な開発苦労はありましたが、今振り返ってみても特別ネガティブな思い出はないです。開発陣は皆、原作ファンですし、和気あいあいとした環境で活気ある開発をすることが出来ました。
――アニメファンから映像や音楽の面で満足度の高いコメントも多くありました。コンテンツを活かすためにこだわったポイントなどありましたらお聞かせください。
意識していた部分ですと、原作の舞台となるアインクラッドを通常時からRUSHにかけて攻略するといった流れをスペックフローに落とし込みました。RUSHに入ったら通常時とは別のことをする機械が多いと思いますが、パチンコの都合にコンテンツを当てはめるのではなく、『アインクラッドを100層まで攻略を目指す』という原作の流れを意識し開発を行いました。また、主人公のキリトが「チャンス」「発展」といった原作にないセリフを極力言わない作りを意識しました。パチンコとして熱さを伝えることは重要ですが、原作の世界観にないもので表現するのではなく、あくまでもコンテンツにあるもので熱さの度合いを伝えることを意識し開発しました。
――スマパチでありながら1/349ではなく1/319の大当たり確率を選択したことやロングSTタイプであること、Cタイムの使い方などスペックについても高評価の声が挙がっています。スペック面で注力した点についてお聞かせください。
1/349と1/319の両スペックを作っていましたが、最後まで悩んだ結果1/319を選択しました。「1/319で良かった」というコメントもいただいていますので、結果的に良かったです。Cタイムは現行機種の＋α要素として考えていましたが、コンテンツと上手く組み合わさって良い形になったと思います。
――ステージがない点や新たな形のハンドルなど、ハード面でも関心が高い機種ですが、こだわりポイントをお聞かせください。
ステージがあるバージョンも開発していたので、どちらでいくか悩みどころでした。結果としては、映像に特化した機械だったので、少しでも液晶の大きさや没入感を引き出したくてステージなしにしました。しかし、間持ちや玉遊びに関してのコメントが寄せられているので、今となっては付けるべきだったと感じています。
――最後にユーザーとホールに向けて一言メッセージをお願いします。
演出頻度や表現など全体を通じ、「もっとこうしておけば良かった」と日々感じることは多いのですが、様々な積み重ねの結果、こういった名誉ある賞を頂けたと思いますので、嬉しいです。今後もユーザー様、ホール様に喜んでいただけるよう、頑張って開発していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
©2017 川原 礫／KADOKAWA アスキー・メディアワークス／SAO-A Project
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