東京都遊協(阿部恭久理事長)は1月27日、都内文京区の東京ドームホテルで定例理事会を開催。伊勢志摩サミット開催に伴う遊技機の入替自粛(案)を審議し、5月2日~27日の期間、入替自粛の実施を決議した。
入替自粛の実施は、既に全日遊連が1月22日開催の全国理事会で決議している。但し自粛期間は2月12日開催の臨時理事会で決定する予定となっており、東京都遊協ではそれに先駆け、自粛の実施と期間を決めることとした。
同組合が決議した自粛内容は、期間を今年5月2日(月)~5月27日(金)とし、入替の定義を新台、中古機、チェーン店間移動を含むとした。また、部品交換や店内の遊技機移動、グランドオープンは、自粛期間内であっても可能となる。
阿部恭久理事長は「5月26日と27日の首脳会議を筆頭に、伊勢志摩サミットが開催される。世界的に多発しているテロの脅威に対抗するため、8年前の洞爺湖サミットとは比較にならないほどの警備体制になると聞いている。警察業務の充実に少しでも協力するため、遊技機の入替自粛をしたい」と話し、入替自粛の実施に対し、組合員へ協力と理解を求めた。
また理事会では、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の動向について、一連の経過が説明された後、改めて高射幸性遊技機の撤去の実施や、今後、日工組よりリストが提示される予定の検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の回収協力を確認した。
このほか、“適切な賞品提供実施の徹底”実施後におけるアンケート調査結果を報告。これは、昨年11月に同組合が実施した金賞品を提供する際の下限価格の変更に対する組合員の声を集めたもの。「今後の遊技機では業界等価は無理だと思われるので今回の施策は良いが、11月の稼働減少が著しい」「貯玉再プレーの上限値の変更を検討して欲しい」「遊びやすくなったことをアピールできないか」「近隣県でも早期に、“適切な賞品提供”の実施を望む。このままでは、都内で元に戻してしまう店舗が出てしまう恐れがある」等といった意見が集まっている現状が説明された。