そういった違法な範囲まで営業形態の選択肢があると居直るホール側の誤った姿勢や考え方を改めていくことなくして、市場の遊技機を適正なものに入れ替えていくことはできません。
不適正な遊技機とは決別するとの決意と、今後の営業の用に供することができる適正なぱちんこ遊技機は何かというビジョンをホール側が持つことにより、メーカー側への適正な遊技機の販売要望が可能となり、その要望に応じて、メーカー側の適正な遊技機の開発・販売計画が進み、販売時期が決まり、その販売時期に応じて、現状出回る検定機の性能を逸脱した遊技機の撤去計画が進むというのが、現実的に進めていける一つのシナリオではないかと考えます。
したがって、業界を挙げた回収を進めていくに当たり、まずは、ホールの意識改革をいかに進めていくのかを考えていただきたいと思いますが、その実行については、当然のことながら、ホール関係団体が責務を負っております。ホール関係団体として、過去と決別する断固たる決意をもって、適正営業に向けた具体的な表明をするとともに、その実現にこだわった積極的な会員指導を不断に実行していくことにより、はじめて意識改革が動き出すのではないでしょうか。
その意味で、余暇進におかれても他人ごとではありません。他のホール関係団体にまかせておくのではなく、余暇進としてもできることがあるのではないでしょうか。余暇進の存立目的の大きな一つとして、「業界の環境を整備すること」があると聞いておりますが、違法な範囲にまで営業形態の選択肢があると居直る姿勢や考え方が業界に蔓延している環境を改めていくことこそ、まさに業界の環境を整備していく上での最優先事項なのではないでしょうか。余暇進を含め、ぱちんこ業界団体の今後の取組に期待し、私の話を終わります。
御静聴ありがとうございました。
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