千葉県遊協は6月7日、千葉市内の京成ホテルミラマーレにて第57回通常総会を開催。議事では事業報告・事業計画など全10議案が上程され、任期満了に伴う役員改選では、星山聖達理事長を再任した。
挨拶に立った星山理事長は、ホール営業における環境変化としてスマート遊技機の登場と、広告宣伝に対する自主的な取り組みの2点を挙げ、広告宣伝活動についてはガイドラインに沿った適正運用を求めた。また、「店舗数が減少している現状に沿った組織運営へとリモデルしていく必要がある。本日の議案にも関連する議題が含まれており、様々な視点から組合組織のリモデル像を考え、実行していく必要がある」として、議題の慎重審議を促した。さらに大阪IR計画の認定を受け、これまで以上に依存症対策に注目が集まることからも、県遊協として自己申告・家族申告プログラムの導入率100%を目指す方針を語り、導入状況の再確認を組合員に求めた。
総会には、千葉県警察本部生活安全部の内川正年部長が来賓。内川部長は、「夢まるふぁんど事業」を通じた防犯パトロールカーの寄贈や、メディアを通じての「電話de詐欺」被害防止対策の広報活動など、地域防犯活動への多大なる貢献を評価。その一方で、パチンコへの依存問題等、健全化を阻害する要因が存在することも事実と指摘し、利用客に対する依存問題の啓発資料を提示するなどの普及啓発活動のほか、18歳未満の可能性があると認められる者に対する年齢確認などの対策を推進するよう要請した。
議事に先立ち行われた寄付金贈呈式では、公益財団法人千葉県暴力団追放県民会議と、千葉県警察育英会に寄付金が贈呈された。