次に、のめり込み・依存防止対策についてであります。
昨今、オンラインカジノをめぐる問題が指摘されたり、大阪のIR区域整備計画が認定されたりする中において、ギャンブル等依存症に係る問題も取り沙汰されております。
ぱちんこ営業はこれらのギャンブルとは異なるものではありますが、業界においては、ギャンブル等依存症対策推進基本計画に基づき、のめり込み・依存問題に関する取組を着実に推進していただいております。
特に、自己申告・家族申告プログラムについては、貴協会が業界の先頭に立ち、その導入を積極的に推進され、貴協会の会員企業における導入率はほぼ100%に達していると承知しております。今後は、未導入ホールに対する働き掛けを継続するとともに、遊技客等への周知の強化やユニットシステムを活用した申告プログラムの高度化にも取り組まれることを期待しております。
引き続き、業界の取組に対する社会の目を意識しつつ、のめり込み・依存等で困っている方やその御家族に寄り添えるよう、各種取組の改善・深化をお願いいたします。
次に、ぱちんこ営業に関する不正防止対策についてであります。
遊技機の不正改造事犯や賞品買取事犯については、昨年も検挙された事例がありました。これらの事犯は、型式試験による射幸性の適正管理を侵害する事犯であり、また、賭博との一線を画す上で根幹となる規制に違反する事犯であります。警察として、これらの事犯に厳正に対処していく方針であることに変わりはありませんが、業界として、こうした違法行為が発生しないよう、様々な取組を継続していただくことが重要であると考えております。
PSIOやセキュリティ対策委員会の事務局として、長年にわたり不正防止対策に取り組まれてきた貴協会が、引き続き、この分野でも業界をリードしていかれることを期待しております。
また、遊技産業健全化推進機構は、ホールへの立入りや警察への通報を通じて、不正防止対策において重要な役割を果たしております。
機構の活動等に対し、様々な御意見があることは承知しておりますが、機構においてもその活動を持続可能なものとするための取組を進めていると承知しており、業界としても引き続き、機構への協力・支援をお願いいたします。