「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2023」速報版、分煙化で遊技環境が改善/シーズリサーチ

シーズリサーチ

シーズリサーチはこのほど、「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2023」(調査元:シーズリサーチ、共同調査:EBI、APJ)の喫煙に関する調査結果の速報版を公開した。レポートによると2023年の一般成人の喫煙率は約19%と横ばいだが、パチンコ・パチスロ遊技者の喫煙率は約58%と昨年に比べてやや増加した。遊技者の喫煙率は昨年と同様に一般成人の約3倍となっており、遊技と喫煙の相関性は引き続き高いものとなっている。

遊技者の喫煙率を年代別でみると、最も高くなったのは40代で64.3%。たばこの種類では、紙巻たばこを吸う人(紙巻たばこ派+加熱式・電子たばこが同程度)が約71%で最も多く、加熱式・電子たばこを吸う人(加熱式・電子たばこ派+紙巻たばこが同程度)は約46%となった。昨年からは加熱式・電子たばこを吸う人の割合が若干増加しており、一般成人と比べても遊技者の方が加熱式や電子たばこを吸う割合は引き続き高くなっている。

喫煙と遊技の優先順位は、喫煙者より非喫煙者の方が遊びたい機種より遊技環境を優先して遊ぶ割合が高いものの、分煙化以降その割合は低下している。特に昨年は「喫煙環境に関係なく遊びたい機種で遊ぶ」割合が約23%だったのに対し、今年は約43%と約2割増加した。これについて同社は「パチンコ店の喫煙環境は、紙たばこが吸えなくなったことで『紙たばこの煙』に対する遊技者の環境ストレスがやや軽減され、非喫煙者も分煙化により喫煙環境を気にせず遊べるようになってきたのではないか」と分析している。

また、長きにわたり課題とされてきたパチンコ店内のたばこ臭さについては、「分煙化が一つのきっかけとなり、遊技環境が改善されたことで、喫煙者と非喫煙者が共存できる空間づくりが徐々に実現してきている」として、「今後は非遊技者や休止者に向けて『パチンコ店はたばこ臭い』というマイナスイメージに対する誤解を払拭していく取り組みがパチンコ業界全体のイメージアップにつながるのではないか」とまとめている。

調査はWEBアンケートにて2023年2月下旬に実施。スクリーニング対象者数41,515サンプル、本調査1,500サンプル(過去1年以内の遊技経験者)。調査エリアは2大都市圏を中心に政令指定都市を含む道府県、その他地方を合わせた全国47都道府県。

本調査をはじめとする遊技者の動向データをまとめた「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2023」(シーズリサーチ発行)は、2023年7月に発売予定。

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