静岡県遊協は6月2日、静岡市のホテルグランヒルズ静岡で第61回通常総会を開催した。
総会は組合員235名中、委任状を含めて229名が出席し成立。事業報告など全7議案が上程され、任期満了に伴う役員改選では冨田理事長が再任されるなどした。
冒頭、冨田直樹理事長は、感染拡大防止施策の継続実施や旧規則機の計画的撤去と日頃の協力に対し改めて謝意を示した上で、業界の縮小傾向が一段と色濃くなっている現状について、「パチンコ機は人気機種も多少登場しているが、パチスロ機はほとんどの新機種が良い結果を残せていない状況。さらに部品不足での機械販売の遅れ、スマパチ・スマスロへのコスト高の危機感もあげられるなど閉塞感が強まっている」と述べた。
組合運営方針については、「本年度も昨年に続いて感染症対策を第一に依存問題への対応を最優先の課題として各種取り組みを推進するとともに、社会貢献活動へも積極的に取り組んでいく。組合員には一致団結してさらなる健全営業に努めるとともに、一層の協力を賜りたい」と語った。
来賓挨拶では静岡県警察本部生活安全部の加藤悟部長と全関東遊連の佐藤孔一会長が登壇。加藤部長は県内の治安情勢について「高齢者を狙った特殊詐欺事件の被害額は3億3,400万円と昨年比で1億4,000万円増加している。被害分析をすると被害者の9割は65歳以上、その中でも女性が8割を占めている」として、引き続き店内における注意喚起ポスターの掲示など特殊詐欺の根絶に向けて協力を求めた。
このほか、寄付金贈呈式では青少年健全育成への活動支援や防犯街づくり活動支援として、県内教育委員会、暴力追放運動推進センター、防犯協会連合会に合計500万円の寄付金が贈呈され、これらの支援に対し県知事より感謝状が授与された。