ダイコク電機が5月13日に発表した2022年3月期の連結決算によると、売上高243億90百万円(前期比4.5%増)、営業利益11億91百万円(同96.2%増)、経常利益13億67百万円(同38.6%増)、純利益12億28百万円(同100.6%増)であった。
情報システム事業の売上高は186億47百万円(前期比6.8%増)、セグメント利益21億71百万円(同11.9%増)。AIホールコンピュータ「X(カイ)」、CRユニット「VEGASIA」、ファン向け情報公開端末「REVOLA」・「BigMO PREMIUM」の販売は前期を上回ったが、世界的な半導体不足の影響を受け、一部製品の供給が追い付かず、販売台数を調整せざるを得ない対応となった。また「サービス」売上は、クラウドチェーン店舗管理システム「ClarisLink(クラリスリンク)」をリリースし、他の主要サービスも堅調に推移していることから、営業店舗数が減少しているなか、前期を大幅に上回った。
制御システム事業の売上高は57億59百万円(前期比2.2%減)、セグメント利益5億37百万円(同433.0%増)。「遊技機メーカー向け表示・制御ユニット等」は、パチンコ機向けの販売が好調に推移したことに加え、新たにパチスロ機の受託製造を開始したことにより、売上は前連結会計年度を上回ったが、「部品・その他」では遊技機メーカー向けの販売を伸ばせず、売上は前期を下回った。
2023年3月期の連結業績予想は売上高260億円(前期比6.6%増)、営業利益8億50百万円(同28.6%減)、経常利益9億50百万円(同30.5%減)、純利益6億50百万円(同47.1%減)と増収減益を見込んでいる。減益の主な要因は、スマート遊技機を主力とした遊技機市場の変化に対応するため策定した中期経営計画達成のための研究開発費や設備投資増加、原材料価格の高騰によるもの。