余暇進(笠井聰夫代表理事)は11月17日、都内港区のホテルインターコンチネンタル東京ベイで「平成27年度秋季セミナー」を開催。警察庁保安課の大門雅弘課長補佐が行政講話(※詳細はこちら)を行ったほか、「適切な賞品提供の在り方について」と「今後の遊技機開発」をテーマにセミナーが行われた。
「適切な賞品提供の在り方について」については、東京都遊協の鈴木洋一事務局次長が講演。同氏は、同組合が取り組んだ賞品提供の在り方の経緯と経過における諸課題、実施に至るまでの手順等について、詳細な資料のもと講義した。
一方、「今後の遊技機開発」の講演では、日工組の渡辺圭市技術担当理事が登壇。「高射幸性遊技機リストの件」「部品交換の件」「遊技くぎの件」の3つの項目を話した。
「高射幸性遊技機リスト」の件では、経緯を話した上、リスト掲載の基準について「最も有利な状態において、獲得できる遊技球数の期待値が9000個以上のもの。また追加リストとして1/320以下の機種の市場データで差玉が10万個以上出ているものとなっている。今後同様の機種があれば追加する」と述べた。
「部品交換の件」については現在、日工組・日電協・日遊協で検討が進んでいる内容を紹介。「部品の種類を、主要な部品をA群、その他をB群とわけ、A群はメーカーもしくは委託業者による確認。B群はホールでの確認というように考えでいる」と現状を説明し、合わせて「釘折れについての問題については、釘折れの場合、誰が確認して誰が交換するのか。加えて出荷時と同様の状態だとして変更承認が得られるのかどうか、といった議論が交わされている。主基板や釘の点検はおそらくメーカー対応になるだろう」と経過を伝えた。
現在、最も業界内で関心の高い「遊技くぎの件」については、この問題に対するこれまでの日工組の取り組み内容と、遊技機回収に関わる今後の予定などを語った。