日遊協は11月18日、都内新宿区のハイアットリージェンシー東京にて臨時総会を開催。総会では役員選任に関する議案が上程され、新たな役員に内ヶ島隆寛理事(高尾)、御手洗伸太郎理事(事務局)を承認した。本総会をもって堀内文隆専務理事が退任し、御手洗氏が専務理事に就任した。
総会の冒頭、西村拓郎会長はコロナ対策と旧規則機撤去に追われた1年と今年を振り返りながら、遊技機の大型化に関する検討会など幾多のプロジェクトを通じた横断的組織としての役割について現状を報告。SDGsやデジタル化への対応、依存症対策など山積する課題に対しても、各団体と連携しながらスピード感をもって業界改革に繋げていくとして、最後に「仮想通貨など目まぐるしいスピードで動いている社会において、未だに我々は現金産業である。未来の業界をどうしたいのかを皆様と前向きに協議しながら、横断的組織として改革の歩みを一歩一歩進めて参りたい」と述べ、理解と協力を求めた。
総会後の記者会見で、遊技機の大型化に関する検討会の協議状況について問われた西村会長は「業界改革のひとつとして手応えを感じた1年」としながら、「検討会では大型化という問題に留まらず音量制限などを含めメーカーへ要望も行っており、膿を出している段階。今後はパチスロ機の問題を含め日電協や回胴遊商にも参加してもらい、ブラッシュアップしていく」と、今後の方向性を示した。
さらに、総会挨拶でも触れたキャッシュレス化については、「キャッシュレス化は時代の流れにおいて進めていかなければならない。現金だけに固執しているとガラパゴス化してしまう」と強調。関連してキャッシュレス推進PTが「山積する問題を理解し、どのようにお客様に使ってもらう環境を提供するかが課題。それらの課題を整理した上で、より良い仕組みを構築するために協議を進めている」と報告した。