一般社団法人ぱちんこ広告協議会(PAA)は5月26日、定例理事会を開催した。
大島理事長は理事会冒頭、ギャンブル依存問題啓発週間に合わせて5月18日に開催した勉強会について、「終了後のアンケートでもためになったという回答が多くいただいた。講師の西村氏、鈴木氏からもPAAに対して貴重なアドバイスをいただいている。そうした内容を取り込みながら活動を広げていきたい。学びの場をみんなで作り、その学びを業界に活かしていくことはPAA設立時からの思いとしてあった。この1年はコロナ禍により思うように開催できなかったが、今回改めてその役割を実感した。これからも定期的に開催し、会員の活動に役立てていただけるよう企画していきたい」と挨拶した。
続いて篠原相談役から、21世紀会が発信した撤去機の期限改定についての解説と、インボイスが導入された際の対応案の予測についての話があった。アドバイザーの茂木氏は、GWを中心に緊急事態宣言下の営業に混乱はなく、各店舗の配慮や工夫などが活かされた結果だと推察した他、業界団体が取り組み始めたキャッシュレス決済の研究についての概略を解説した。
活動報告では、担当理事より次の各項の報告が行われた。
・PAA-ADネットワークWGは、案件獲得、広告掲載パートナーと販売代理店募集を緊急事態宣言明けに再スタートする予定。また、21世紀会から協力要請を受け、ギャンブル等依存症問題啓発週間にパチンコ・パチスロ依存問題特設ウェブサイトへの案内を配信し、約21万imp(インプレッション)を表示し、2,200UU(ユニークユーザー)をサイトへ誘導。
・ギャンブル等依存問題検討WGのセミナーチームは、ギャンブル等依存症問題啓発週間中の5月18日に会員限定ウェブセミナー「ギャンブル等依存症問題勉強会」を開催。リカバリーサポート・ネットワークの西村直之代表、出向して相談業務に携わった株式会社マルハンの鈴木智一氏を講師に迎え、丈幻氏の司会で進行した。広告事業者の立場から依存問題への取り組みを考察する機会となった。また西村氏からは、RSNだけでは難しいファンや社会とのコミュニケーションラインを開くきっかけづくりを、鈴木氏からは依存対策に限らず業界が取り組んでいる社会貢献活動などがファンに伝わる発信と先手を打った業界課題への対応など、PAAへの期待が語られた。
・広告・宣伝WGは「広告動向と意識の調査」の次回の方針、調査項目のテーマなどを協議。さらに広告宣伝の歴史をふまえ、これからの広告宣伝の在り方を提言していく方向性とした。依存問題と広告の関連性の研究なども、他団体、研究機関などと連携し進めていく。
・防災拠点ネットワークWGは、登録店舗数が徐々に増加し、現在約400店舗が登録済み。緊急事態宣言により停滞しているが、新サービスを企画し会員に向けて近日配信予定。
・九遊連オンラインセミナーが6月2日開催との情報共有があり、会員への視聴案内発信。
・日電協の「闇スロ撲滅啓発キャンペーン」拡散の協力要請を受け、会員保有メディア等で告知。
その他、コムシード株式会社(代表取締役 塚原謙次氏、東京都千代田区、モバイルコンテンツの開発・運営)の新規入会が報告された。