全日遊連は5月14日、都内市ヶ谷の遊技会館で全国理事会を開き、このほど一部改定された「パチンコ・パチスロ産業21世紀会決議内容」(改定21世紀会決議)を遵守することを決議した。
パチンコ・パチスロ産業21世紀会(以下、21世紀会)では5月7日の協議で21世紀会決議を改定することを承認、「コロナ禍で疲弊している遊技業界の現状を行政当局にご理解いただいた結果」とした。これを受け、全日遊連では「改定21世紀会決議」を遵守することを賛成多数で可決、承認した。
「改定21世紀会決議」では、高射幸性回胴式遊技機を除く旧規則機については、当初の検定、認定切れの日付から1年以内に撤去することとした。なお、改定項目は以下となる。
「ぱちんこ遊技機の羽根モノ、ちょいパチ、甘デジ(TS100未満)及び回胴式遊技機のノーマルAタイプは、当初の検定切れ、認定切れの日付から1年以内に順次撤去を行う」
「高射幸性パチスロ機以外の遊技機については、当初の検定切れ、認定切れの日付から1年以内に撤去することとし、『新目標 新規則機設置比率(PC/PS合算)』を目途に毎月撤去を行う」
「新目標 新規則機設置比率(PC/PS合算)」については以下のスケジュールを掲げている。なお、これらの遊技機の計画的な撤去を推進するために、新旧遊技機設置比率明細書を遊技機入替の都度、担当所轄警察署へ提出することとしている。
【新目標 新規則機設置比率(PC/PS合算)】
2021年5月末「65%」、6月末「70%」、7月末「75%」、9月末「80%」、10月末「85%」、11月末「90%」、12月末「95%」、2022年1月末「100%」
記者会見で阿部恭久理事長は21世紀会決議の一部改定にについて、「コロナがこれだけまん延している状況の中、もともと入替時などの接触を減らすということで昨年の規則改正も行われている。そうしたことを踏まえて今回の改定を行政側に要請し、ご理解してもらって21世紀会で決議した」と経緯を説明。新型コロナ第4波が各地で広がっている状況を危惧した改定であることを強調した。
また、誓約書確認機関の「通報・確認システム」については、「現状でまだ対象機種が外れていないところがあるので、引き続き行っていただくことになると思う」とし、「基本的に昨年のうちに撤去予定になっていた機種の再設置は認めていない。高射幸性遊技機についても当然対象外なので再設置は認めていない」とした。