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『遊技日本』

全日遊連全国理事会で警察庁小堀保安課長が講話

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次に、ぱちんこへののめり込み・依存防止対策についてです。

業界では、既に、基本計画に基づき、ぱちんこの依存防止対策に係る実施規定を制定するなどしていますが、引き続き基本計画に基づく取組を着実に実施していただきたいと思います。

本日は、個別の内容については割愛いたしますが、皆様には、今一度、ぱちんこには、人を引き付ける大きな力があること、それ故、人によっては、遊技が過度になってしまい、負債等の問題にまで至ることがあることを再認識していただきたいと思います。そして、ぱちんこが潜在的に持つ負の側面を生じさせないように努力していただきたい。ぱちんこへののめり込み・依存で困っている方は、ぱちんこ店に来られるお客の中の一部なのかもしれませんが、そうした方やその御家族からの「何とかしたい」という切実な声に誠実に応えていただきたい。これができるのは、皆様方しかいないのです。

こうした声に応えるための取組の一つに「自己申告・家族申告プログラム」があります。同プログラムについては、昨年末現在、4,747店舗が導入していると報告を受けていますが、今後、導入店舗数を一層拡大していくこと、また、同プログラムについて一層周知し、必要な方にしっかり利用される環境を整備していくことが不可欠です。自己申告プログラムのみならず、家族申告プログラムの導入店舗の拡大、これらのプログラムの普及・充実、実効性を高める取組を進められることを期待しています。

また、のめり込み・依存対策については、関係機関と連携・協力して進めることも重要です。基本計画においても、各地域において包括的な連携協力体制を構築することとされています。既に連携会議が開催されている地域は、引き続きそれへの積極的な参画を通じて、連携を深めていただきたいと思いますが、一方、連携会議の枠組みにとらわれる必要はありません。この点、ある県遊協では、関係機関を巻き込む形で、依存問題に関する知識を深めるべく、セミナーを開催したと伺っています。のめり込み・依存対策と真剣に向き合い、自ら積極的に関係機関と連携する取組をされているものと評価しています。のめり込み・依存に陥ってしまった方、その御家族のことに思いを致し、他機関とも連携した取組を貴連合会で広げられることを期待しています。

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