一般社団法人ぱちんこ広告協議会(PAA)は10月12日、防災拠点ネットワーク事業のリリースと9月の活動について発表した。
防災拠点ネットワーク事業は昨今、パチンコ店が災害発生時の防災拠点として注目されるケースが出始めていることから、地域防災の一端を担いたいというパチンコ店に大きな負担なくその役割を果たせるサービスとして開発した。端玉景品で家庭の防災備蓄率を上げる賞品を提供する仕組みのほか、LINEでの緊急時告知、「PAA-AD Network」などメディアをフル活用するほか、広く地域への告知活動をサービスに織り込んでおり、PAA会員企業のみ販売可能なサービスとなっている。
9月30日に開催された理事会では、大島理事長が会議冒頭の挨拶で、21世紀会が業界の広報強化を検討している昨今、PAAが協力できることを模索し情報収集しつつ協力できることはしていく姿勢でいることを報告した。またコロナで一時停滞していた各ワーキングの活動が再開し、会員各位とも協力してさらに活発化させていきたいと述べたほか、改めて撤去対象遊技機への広告的対処方法の確認を行った。
続いて篠原相談役から、デジタルオンライン化推進への既存制度見直しに関して行政と業界団体間で何度かのやり取りがあり、情報整理が進んでいることや高射幸性機の期限内未撤去が起こった際の弊害予想などについての話があった。参与の柳井氏からは、差別的表現に対する見解が一層進み、広告掲載を精査した結果掲載中止を判断するメディアが出ているなど、広告業界の現状が共有された。
活動報告では、次の各項が担当理事よりなされた。
・会員の情報共有強化ツールPASS(ぱちんこ広告宣伝サーチシステム)のベータ版への情報アップデートは随時継続中。
・PAA-ADネットワークWG(9月7日開催)では売上実績をコンスタントに上げているが、広告表示在庫数とのアンバランスが生じており、販売可能枠増加のため広告掲載パートナーの募集強化など施策を検討中。販売代理店も継続募集しており、説明会などを開催予定。
・ギャンブル等依存問題検討WG(8月31日、9月23日開催)。PAA内での情報共有と外部への情報発信を行うメディアチームとセミナー主催を担当するセミナーチームで再構成し、新年度よりコロナ感染予防対策を踏まえたプログラムを展開予定。
・広告・宣伝WG(9月17日開催)は、ホール法人と、PAA会員・メディア企業を調査対象とした「広告動向と意識の調査:2020年版」を10月より開始予定。アンケート協力要請などをスタートしており、12月発表をめどに進行中。
・第4回社員総会は11月30日に開催予定。