大阪府遊協は12月12日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪において歳末防犯懇談会および12月の定例理事会を開催。来賓として、大阪府警察本部生活安全部の高木久生活安全部長、多久竜一保安課長、森本清孝課長補佐が出席した。
はじめに歳末防犯懇談会の行政講話で高木久生活安全部長は、業界の健全化を推進する上で必要な取り組みとしてパチンコへの依存防止対策を挙げた。パチンコを含めるギャンブル等依存問題については、昨年10月にギャンブル等依存症対策基本法が施行。本年4月に同基本法に基づいて推進基本計画が閣議決定し、基本計画で定められたパチンコ業界が私的に取り組むべき対策が掲げられた。それらを示した上で、「大阪府では、IR誘致の活動が行われている中で、ギャンブル等依存問題は切り離すことができない問題として、基本計画を踏まえた大阪府ギャンブル等依存症対策推進計画策定に向け関係機関を交えた協議が行われているところ。これまでのパチンコ営業の健全化に向け諸問題に対応していただいているが、この依存問題は国民の関心も高く積極的に取り組むことが業界の社会的責任である。大衆娯楽の原点に立ち返り業界全体で対応していただきたい」と要請した。
謝辞を述べた平川容志理事長は「大遊協では地域防犯活動をはじめとする社会貢献活動を今後も継続して尽力させていただく所存。また、大阪府警察が組織を挙げて年の瀬の歳末警戒に取り組まれていることに対し、府民の一人として心強く、そのご苦労に敬意と感謝を申し上げたい。ギャンブル等依存症対策においてご指摘のあった5項目については、これまでの取り組みを強化することはもとより、新たな取り組みについても行政と共に積極的かつ強力に推進してその責務を果たしたい」と述べ、依存対策強化の一環として行う「安心パチンコ・パチスロアドバイザー講習会」の実施状況については府下において延べ2,335人が受講し、積極的なのめり込み防止の施策についても報告した。
12月の定例理事会は、定数63名中、委任状含む60名の出席で成立。各委員会、青年部会などから活動報告があった。青年部会からは、野口賀蔵青年部会長が12月22日に開催する「第33回未来っ子カーニバル」の開催概要について、「ラクビ―Wカップや東京オリンピック・スポーツの祭典にちなんでサッカーや水泳などスポーツを楽しんでもらおうと考えている。参加施設は、34団体、約1,900名の参加を見込んでおり、前回より約100名増の予定。関西遊商、回胴遊商等業界関連からも約200名のボランティアが集まっていただけるので大変心強く有難い」と話した。このほか新規加入5店舗の紹介があり、併せて承認した。