一般社団法人 遊技機取扱技能研修センター(井上幸彦代表理事)の設立記者会見が、10月10日に都内上野の東遊商事務局会議室で開かれた。会見には、研修センターの井上代表理事と中村昌勇理事(東遊商理事長)が出席した。
研修センターは、遊技機取扱主任者のさらなる技術向上と適正な流通情報を習得するための第三者教育機関として設立。東遊商組合員企業の遊技機取扱主任者を対象に技能講習と考課測定を行い、成績優秀者には講師としての資格を与えていく。講師が増えることで研修を全国に広げながら、遊技機取扱主任者全体のスキルアップを図る。
なお、当面の研修センター講師は7名で、第1回目は来年1月から3月にかけて東遊商所属の遊技機取扱主任者約1300人を対象に行う予定でいる。
東遊商ではこれまでも健全化推進室を設置し、組合員販社に従事する遊技機取扱主任者一人ひとりに対し、中古機流通に必要な点検技術の向上に向けた技能講習を始めとする教育活動に取り組んできたが、新しい流通制度への参入や複雑化する遊技機の構造に対応してさらに高度な技能を習得させるため、より強化させた技術指導を組合内ではなく第三者機関が行い、全国の遊技機取扱主任者のスキルアップを図ることで業界健全化につながるとしている。
井上代表理事は「この研修センターはパチンコ遊技機の点検作業を行う遊技機取扱主任者が、ホール営業所において安心且つ安全に利用できる遊技機を提供するために必要な技術を習得し、不正改造の根絶、遊技機の適正な流通に必要な情報とスキルを兼ね備えたプロフェッショナルを育てる教育機関として設立した。今後、軌道に乗ればこの動きを全国に広げていきたいと考えている。当センターは日遊協、日工組をはじめ監督官庁、関係団体の皆さま方からのご協力をいただきながら、ホールからもメーカーからも必要とされる遊技機取扱主任者を育成することで遊技機の健全な流通と遊技業界の発展に貢献していきたいと考えている」と設立趣意を述べた。
また、中村理事は「遊技機取扱主任者が丁寧な仕事をするにはまず意識の問題がある。それには、これまでの流通の歴史や物流の知識を理解する必要がある。ただ部品の名称や取り付け方だけを教わるのではなく、商流や物流というものを理解して業務に携わってほしい。組合内では今まで筆記試験ばかりだったので、研修センターでは教えることに重点を置きたい。そもそも遊技機取扱主任者はホール、回胴遊商、全商協などの所属によって業務が違い、その色分けも必要だと思っていた。この研修を受けたことで他団体から認められる取扱主任者となり、業務依頼も増えてくるようになればと思っている」と話していた。
■一般社団法人 遊技機取扱技能研修センター
設立年月日 令和元年10月1日
住 所 東京都台東区東上野3-18-7 上野駅前ビル9階(東遊商内)
電 話 03-6803-2236 FAX 03-3831-3053
【役員】(敬称略)
代表理事 井上幸彦
理 事 篠原弘志
理 事 中村昌勇
監 事 坂東司朗