業界有志による勉強会組織「パチンコを元気にする会」(※以下、パチ元会)は9月10日、都内千代田区の大手町サンケイプラザで「パチンコを元気にするセミナーin関東」を開催。関東圏のホール関係者を中心に約500名が参加した。
セミナーは「チャージ&チェンジ&チャレンジ」をテーマに全12講座を用意。4講座同時進行という形式で行われ、受講者は最大3講座、任意で受講した。また別室では、協賛企業である豊丸産業㈱の新機種「CR餃子の王将3」の特別先行試打会が催された。
最終講座の1つでは、パチ元会の高橋正人会長や、協賛した全国遊技ビジネス振興会の三井慶満会長らがパネラーを務めたディスカッション「業界未来予想図Ⅱ」を実施。遊技機規制や釘の問題で業界の将来が極めて不透明な現情勢を踏まえつつ、直近の業界動向や業界の未来について議論を重ねた。
高橋会長はパチンコ機の規制動向について「インターネット等で色んな情報が出ているが、確定事案は何もない。9月17日の日工組の会議で、ある程度決まると聞いている。今後、間違いなくパチンコの射幸性がダウンするだろう。MY規制の方向になるのでは」と見通した。
ホール営業の今後について福井県で3店舗のホールを経営する㈱北陸エンタープライズの徳田幸修代表取締役は「5年、10年先を見ると売上は下がる。多くのホール企業は借入をしており、簡単に言うと、売上は下がるが支払いは下がらない。従って経費を抑えざるを得ないので、機械代は2割程度カットされるだろう」と話した。一方、同じホールオーナーの三井氏は「如何にお客様に選んでもらい、店として残っていくか。今回の規制は、目に見えている部分と、目に見えていない部分のうち、目に見えている部分が弱くなると解釈している。企業ビジョン、企業風土、社員の意識、お客様を大切にする“おもてなし”、これらが見えない部分。こういった見えない部分が、今後、より目立ってしまう」と述べ、生き残るためには、目に見えない部分の強化が必要とした。
パチンコを元気にする会は、関西近畿地域における「勉強会」「情報交換」等を通じ、ホール運営に関わる全て従事者の「スキルアップ」「クオリティアップ」と共に、その「動機付け」を目的に2012年に設立。以来、年2回の大規模セミナーと毎月の勉強会を提供している。今回のセミナーにおける参加費も無料。講師陣も全てボランティアで、協賛企業の資金協力で運営された。