全日遊連は6月20日、都内港区のSHINAGAWA GOOS TKPガーデンシティ品川にて、第28回通常総会を開催した。
総会は51会員中、47会員が出席し成立。議事では事業報告など全8号議案を満場一致で可決した。また、議事に先立ち表彰式を行い、退任理事や事業振興への貢献が高かった傘下組合に対し、感謝状を授与した。
阿部恭久理事長は挨拶の中で近年、パチンコ業界が厳しい情勢で推移している点に言及し「日本の代表的な娯楽であったパチンコが、もう一度遊技人口の拡大を目指すには、まずは私たちホール営業者が率先して『お客様あっての大衆娯楽である』という認識のもと、原点に立ち返ることが必要」とした。また原点に立ち返り、安心して遊技できる環境にしていくための取り組みとして「安心パチンコ・パチスロアドバイザー制度」があると改めて説明。その現状については「全国の組合の努力により、3万人以上を育成することができた」と述べ、今後さらなる内容の充実と普及を進めていくとした。
理事会後の懇親会では、警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長が来賓として祝辞を述べた。山田課長は依存問題について「既に業界は、リカバリーサポート・ネットワークの相談体制を強化したほか、パチンコへの依存防止対策の専門員である『安心パチンコ・パチスロアドバイザー』を配置する運用を開始し、加えて、自己申告・家族申告プログラムの拡充・普及を行うなど、パチンコへの依存防止対策に積極的に取り組まれていると承知している。業界が引き続き、一丸となって、パチンコへの依存防止対策に重点を置きつつ、パチンコが健全な娯楽となるための取り組みをより推進して頂きたい」と述べ、同組合の依存問題のさらなる対応に期待を寄せた。