公益財団法人大遊協国際交流・援助・研究協会(髙島洋理事長)は7月27日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪にて第7回意見交換会を開催した。
公益財団法人大阪府国際交流財団(OFIX)が協力するこの意見交換会は、両財団に所属する奨学生の母国の在阪総領事館の領事らを招いて、奨学生への支援活動をより発展させることを目的に、同財団設立20周年記念事業として2011年9月に第1回目を開催。以後、毎年開催しており今年で7回目を迎える。
冒頭、髙島洋理事長は「我々の国際交流事業は、直ちに効果が表れる即効性のあるものではなく、継続することにより将来、日本とそれぞれの国の相互理解、国際交流がより一層深まるものだと考える。そして、奨学生・留学生が必ずや両国の懸け橋となってくれるものと確信している。本日の意見交換会を通じて頂いた貴重な意見は、今後の留学生支援に生かしていきたい」と挨拶。
今回の意見交換会には、奨学生・元奨学生に加えて大阪府府民文化部の播本裕典国際交流長をはじめ在阪の領事館関係者(中国、韓国、フィリピン)や同協会の母体となる大阪府遊協の関係者、選考委員らが出席。出席者は5つのグループに分かれ、「より良い留学生活を送るために」をテーマに、来日した当初困ったこと、苦労したことなど留学生活の現状や効果的な支援のあり方などについて意見を交わした。
意見交換会ではこのほか、元奨学生による体験発表が行われ、朴鐘旭さんと董逸さんが登壇。朴さんは貧しさのあまり最初の2年間で大学を退学しようとしたことを明かし「大遊協国際交流・援助・研究協会より支援を頂けるようになって、やりたかった研究や日本語の勉強に集中できるようになった。また財団が企画するプログラムを通じて色んな経験をさせていただき、頑張ることができた」などと話し、同財団への感謝の気持ちを伝えた。