パチスロ5.9号機、6号機の注目ポイントに言及

全遊振(曽我部康二会長)は6月21日、都内台東区のホテルパークサイドで第6期第5回理事会及び例会セミナーを開催した。

セミナーでは、㈱エスサポートの三木貴鎬代表取締役が、「袋小路の旧内規、未来志向の5.9号機と始まる6号機」と題して、旧基準機、5.5号機、5.9号機、6号機が混在する今後のパチスロ営業を占った。

同氏はパチスロ市場が今後、高射幸性パチスロ機の削減や、各5号機が検定及び認定切れを迎えていく状況を受けて、パチスロコーナーの機種及びシマ構成についてどのように対応すべきか自論を展開。例えば高射幸性パチスロ機15%以下の時代であれば「(高射幸性パチスロ機が抜けた穴を)ノーマルタイプを増やすと利益面で苦しくなる。新基準や6号機をバラエティや小台数で補う必要がある」などとアドバイスした。

さらに同氏は、5.9号機、6号機、それぞれの今後の可能性について言及。まず5.9号機は、天井がないのに出玉の上限があるというある種の矛盾を抱えるART機については期待薄とする一方、RT機については、「コードギアスCCのように全てのボーナスにロングRTが付いて、ボーナス確率も軽めの機種は注目」と説明。特に同氏はこれらのスペック機のRTループ率について注目しており、「RTループ率が高い機種は、RT中の滞在が長いので稼働が伸びる傾向にある」と述べた。

6号機については、同氏は「5.5号機などに比べ、出玉性能の低下をゲーム性でカバーできるのでは」と考えているものの、新設された1,600G試験(中短時間試験)の存在がキツイと語った上で、各スペックタイプから見た6号機像を予測。まずノーマルタイプは、現状のジャグラーと同等のベースだと、ビッグボーナスの枚数は純増210枚程度に抑えられると指摘。「プレイヤーはいずれ慣れるはず」と述べる一方で、「出玉曲線はダラダラ勝つか、負けるか、メリハリのないものとなる。また設定に素直な出方となるので等価交換では運用できない」と懸念した。

このほか、ATタイプでは現状、沖ドキタイプが6号機には最も適しているとし、その理由については「疑似ボーナスの連チャンタイプは、AT、ARTが途切れ途切れとなるため、自力で引き戻した展開も含めると、有利区間1,500ゲーム規制が表面上分かりにくく、出玉規制を感じにくい仕様と言える」と語った。

なお当日はこのほか、NPO法人MFCG(ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会)の名知仁子代表による「国を超えて人とかかわるという事~ミャンマーの医療支援を通じて感じる事~」という講演も行われた。同氏は最低限の医療や食べ物を得られず、子どもの死亡率が日本に比べて約17倍高いというミャンマーでの医療や自立支援活動といった経験談を話し、同国の厳しい現状に理解を求めるとともに、人間として生まれた以上、夢を持つことや使命を果たすことの大切さを訴えた。

三木貴鎬代表取締役

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