㈱ユニバーサルエンターテインメント(富士本淳代表取締役。以下、ユニバ社)は5月14日、Aruze Gaming America, Inc.(以下、AGA社)及び岡田和生氏に対し特許権侵害等を理由とする損害賠償等請求訴訟の提起及び刑事告発を行うと発表した。
AGA社は、海外カジノ向けゲーミング機器の製造販売事業を行う米国ネバダ州を設立準拠法とする法人。元々ユニバ社の連結子会社だったが、同社が岡田和生氏に保有株式を全て売却したため、平成22年3月をもって同社の連結子会社から外れ、岡田氏が株式の100%を保有している。
訴訟に至った理由についてユニバ社は、「AGAグループ会社が、当社の保有するゲーミング機器に関する特許を違法に使用し、以下の各国でゲーミング機器の販売を行っていたこと、及びこれに関して当社の元取締役である岡田和生氏が違法に関与していたことが明らかとなったため」と説明。また、同社はAGAグループ及び岡田和生氏に対して、米国・ネバダ州地方裁判所において平成30年3月30日付けで特許権侵害に基づく妨害排除及び損害賠償等を請求する訴訟を提起し、現在も係属中となっている。
なお、今回の訴訟の提起及び刑事告発は、Aruze Gaming America, Inc.(ネバダ州法人)、Aruze Gaming Macau Limited、Aruze Gaming (Hong Kong) Limited、Aruze Gaming (Hong Kong) Sales Limited、Aruze Gaming Philippine, Manufacturing Inc.、岡田和生氏に対し、米国、マカオ、フィリピン、香港の4つの国と地域で行われるという。