㈱SANKYO(筒井公久代表取締役)は4月27日、平成30年3月期(平成29年4月1日~平成30年3月31日)における業績予想の修正と特別損失の計上を発表した。
同社では、今期上半期において大型タイトルの投入数が限られ販売実績が厳しい状況となっていたことに加えて、規則改正の施行等でホール側が新機種の購入を抑制する姿勢が強まったことにより、今年1月30日に、昨年5月12日公表の業績予想から下方修正を行っていた。
今回発表した新たな通期連結業績の予想値は、売上高862億円(前回予想値840億円)、営業利益101億円(同40億円)、経常利益111億円(同50億円)、純利益55億円(同35億円)。上方修正の理由は、第3四半期以降に発売した遊技機が市場から好評を得て販売台数が伸びたことと、経費削減策の実施によるものとなる。その結果、パチンコ機の予想販売台数が前回予想時の16.4万台から17.3万台(パチスロは増減なく2.9万台)と増え、原価率の低い機種の販売台数が伸長したことや販管費削減効果もあり、今年1月30日発表の予想値に比べて、特に利益面において大幅な伸びを見せた。
合わせて同社では、今期に使用を休止した、子会社・㈱三共クリエイトが保有する固定資産(桐生境野工場、駐車場)及び同社が保有するゴルフ場運営用固定資産につき、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、約32億円の特別損失を計上している。