「日本と母国の懸け橋になって」留学生30名に奨学金を給付

(公財)大遊協国際交流・援助・研究協会(髙島洋理事長)は4月9日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪にて平成30年度奨学金受給証書交付式を開催した。

同財団の奨学金制度は大阪府下の大学に在籍する留学生を対象に、学部生に月額5万円、院生に月額7万円を支給するというもので、平成3年の財団設立から継続実施しており、本年7月で27年目を迎える。今年度は、新規14名と継続16名の合計30名に支給。これまでの受給者は今年の14名を加えて、実人員で386名(延べ846名)の留学生に支給し、25の国と地域、38大学となっているまた財団では、奨学金の支給のみならず、奨学生が日本の技術や文化等を学ぶため、社会見学会や文化交流会などの事業を行っている。

式典では髙島洋理事長が「今、日本の企業は人手不足に直面しており、優秀な外国人を採用し、その知識、語学力を活用して戦力にしようとしている。卒業後、日本で就職するには極めて有利な情勢。このチャンスを活かすかどうかは皆さんの今後の努力にかかっている。どうか卒業後を見据えて、今後どのように努力するかを自分なりに考えたうえで、大学や日常生活に取り組み、留学の初期の目的を達成して欲しい。そして、留学生活で得られた貴重な経験と知識を活かし、将来、日本の良き理解者となって日本と本国の真の懸け橋になって頂きたい」と、留学生に祝いの言葉を述べた。

式典には、在阪大韓民国総領事館のヤン・ホソク領事、播本裕典大阪府国際交流長、奨学生選考委員を務めた大阪府遊協の段正峰副理事長に加えて、留学生が在籍する大学関係者らが出席。大阪府遊協の段副理事長は「将来、長く日本で生活する人、母国あるいは他の国で活躍する場を見つける人などに分かれると思うが、どうか大遊協の奨学生だったことを忘れずに、母国と日本と架け橋になって欲しい」と祝辞を述べた。

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