中国遊商、松原理事長が再選

中国遊商(松原陽輔理事長)は5月16日、広島市内のANAクラウンプラザホテル広島において、平成30年度・第48回通常総会及び感謝状・表彰状贈呈式を開催した。

冒頭で挨拶した松原陽輔理事長は、業界が抱える様々な問題や厳しい状況下のなかで「昨年あたりから射幸性の抑制に向けた取り組みをはじめ、パチンコ依存対策などこれまで以上に問題が山積しているところ。当初、困難と思われた73万台にのぼる回収対象遊技機を市場から一掃撤去したことを見ても業界の底力を垣間見ることができた。このような実績からも必ずや難局を乗り越え、当組合としても臨機応変に即効性のある取り組みを進めてまいる所存」と述べた。

総会では組合員総数68名中、本人出席54名、代理出席8名、委任状4名の計66名が出席したとの総会成立報告の後、新旧年度事業計画並びに収支予算、規約の一部改正を求める件を上程し、いずれの議案も原案通り承認可決した。また、任期満了に伴う役員改選では、松原陽輔理事長をはじめ執行部は留任となったほか、今期で退任する監事の安田英基氏(㈱安田商事運輸)に代わって新監事に金原正氏(㈱広島エース電研)、新理事に松本延久氏(サミー㈱広島支店)が選任された。

引き続いて行われた感謝状・表彰状贈呈式では、退任役員1名、永年勤続優秀社員表彰26名に表彰状を贈呈して永年尽力してきた功績を讃えた。

その後、広島県警察本部生活安全部生活安全総務課の佐々木俊之課長補佐による「遊技機の流通の適正化について」と題した行政講話が行われ、遊技人口の減少傾向にあるなか、遊技機の射幸性の抑制やのめり込み対策を進め、パチンコ営業の健全化に向けた自主的な取り組みを認識しているとしながらも業界における諸問題として「遊技機の不正改造防止」、「適切な廃台処理」、「パチンコ依存症問題」の3点を取り上げ、遊技機流通現場においての適正な業務の推進とともに確実な点検を徹底して行うよう要請。また、講話内容について「99%の人が当たり前のことを当たり前に良くしていこうとしていても残り1%が不正なことをすると業界全体に強く波及してくる。うちだけではなく、みんなでより良くしていこうという100%の取り組みをお願いしたい。業界における健全化については、警察としても全面的に支援していくので、業界自らの問題に対して対策を実行し、健全な娯楽産業の実現に努めていただきたい」と締めくくった。

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