東京都遊協(阿部恭久理事長)は1月25日、都内文京区の東京ドームホテルで定例理事会を開催。組合創立50周年記念事業の一環としてPP(パチンコ・パチスロ)奨学金への協賛を決議した。
同組合は今年9月26日で満50周年を迎える。組合ではこれを記念した各種事業の実施を検討。その概要は①記念総代会・講演会及び記念祝賀会の開催(RSN西村代表理事の講演)②50周年記念誌の発刊③社会貢献事業の実施④研修視察の実施(統合リゾートの手本とされるシンガポールの視察)⑤創立50周年をファン等に告知となる。
③の社会貢献事業の実施については今回、従来支援してきた団体の助成に加え、業界有志が設立準備を進めている給付型奨学金制度「PP奨学金」への協賛を理事会内で審議した。
「PP奨学金」とは「社会福祉法人サポート21」を通じて、困窮する学生たちを支援する給付型の奨学金制度。奨学金として供与する主な原資は、賛同ホール内に端玉募金箱を設置し、来店者へ端玉による寄付を募る。そして、得られた端玉をパチンコ1玉4円、パチスロ1枚20円換算で集計して「社会福祉法人サポート21」に振り込む形式とした。
特徴は来店者の端玉寄付分は全て奨学金に充てるということ。従って別途、PP奨学金委員会の活動経費が必要となるが、これは協賛各社の年会費で賄うこととした。設立委員会は現在、設立準備委員会として活動しており、その委員構成は、委員長に元日遊協会長の深谷友尋氏(フシミコーポレーション㈱/代表取締役)、副委員長に全日遊連理事長の阿部恭久氏(サンキョー㈱/代表取締役)、東京都遊協副理事長の小島豊氏(㈱ミリオンインターナショナル/代表取締役社長)が名を連ね、この他、委員や会計、監査、顧問も含め現在10名で構成されている。
今後のスケジュールは、今年2月26日に設立式典を行い、今年9月に給付生の募集を開始、書類審査や面接を経て、来年2月上旬に給付生の決定を予定。また端玉募金は委員会の設立準備に関わる6社のホールで試験的に開始している。
理事会では、上記のような概要説明を行った上で、「PP奨学金」への200万円の助成を決めた。
このほか理事会では、東京都内における第3次回収リスト対象機の状況及び新基準に該当しない回胴式遊技機の設置比率の調査結果を報告。内容は同組合に加盟する932店舗全てから回答を得たとした上で、第3次回収リスト対象機については、昨年中の全台撤去を達成したことを報告。新基準に該当しない回胴式遊技機については、店舗内の設置比率が50%を超えるホールが、昨年12月1日時点で60店舗あったところ、今年1月6日時点で50%以下を達成したホールが44店舗、1月中に50%以下を達成予定のホールが10店舗、2月以降にしか達成できないホールが5店舗、連絡がつかないホールが1店舗とする調査結果を報告した。
この件について阿部恭久理事長は「新基準に該当しない回胴式遊技機の設置比率は、都内全体では(昨年12月1日時点で)40.4%と達成したものの、残念ながら60店舗が50%以下を達成することができなかった。そのうち、少なくとも5店舗が(50%以下となるのが)2月以降となる状況。都遊協としては稼働停止も含め、引き続き、約束を守るよう要請していく」と話した。
当日は議事に先立ち、平成28年「都遊協 2月5日ファン感謝デー」優秀ブロック表彰が行われた。