【インタビュー】ハイライツ・エンタテインメント・長谷川哲也 代表取締役社長

――「シスタークエスト」の特徴等を教えて下さい。

シスタークエストはSNKプレイモアさんの時代で3タイトルがリリースされています。4とナンバリングは付けておりませんが、シリーズ3タイトルに続く、ハイライツ・エンタテインメントとして新しい「シスタークエスト」を完成させました。過去3タイトルの良さを引き継ぎ、かつ、現代風に発展させた形となっておりますので、これまでのシリーズ機同様、ご期待頂ければと思います。

――パチスロメーカーの中には、特定のスペックに特化して開発を行うところもあります。今後、御社がパチスロ機を開発していく上で、その点どうお考えでしょう。

長谷川 例えば「ARTだけ」などに決めつけて開発していくつもりはありません。皆が遊んで面白いと自信を持って思えるものを開発していきます。当然、その中にはAタイプもあるでしょうし、A+ART、ART特化型など、色んなスペックのパチスロ機を、自由で柔軟な発想を持って開発していきます。

――コンテンツ(版権)に関しては、どうお考えでしょう。

長谷川 パチンコ、パチスロ遊技という娯楽は、スマホゲームなど他の娯楽に比べ、1回当たりの遊ぶ時間が長い傾向があります。この特性を考えると、新規コンテンツの開発という面で、ひとつのキッカケにもなるのではないでしょうか。一般的な遊技機開発のように、コンテンツを他社からお借りするだけでなく、自社コンテンツの開発という事業も視野に入れております。開発したコンテンツは、直接、遊技機に採用し、遊技機発のコンテンツにしても良いですし、あるいは遊技機とは関係のないコンテンツとして普及・発展させ、それを将来、遊技機に乗せるというケースも考えられます。私がハイライツ・エンタテインメントを立ち上げた理由の1つにもなりますが、このようなコンテンツ事業にもチャレンジしていきたいです。ただし、そこまで事業の軸足を伸ばすためには、まずは遊技機事業と周辺機器事業で収益を上げていかないといけません。その上で、コンテンツ事業にまで拡げていくことができれば良いですね。

――現在のパチスロ市場をどう捉えているでしょうか?

長谷川 非常に厳しい環境という認識を持っています。今までであればパチンコが悪くてもパチスロが良い、反対にパチスロが悪くてもパチンコ良いという時代が続き、結果的に業界全体ではフラットと見ることもできました。ところが、直近ではパチンコもパチスロも厳しく、その中でハイライツ・エンタテインメントのプロジェクトを立ち上げてパチスロ市場に参入するわけです。ただし、これは社員にも言っていることですが、厳しい環境とはいえ、チャレンジさせて頂くチャンスを与えられたことは本当に幸せなことなんです。大手メーカーさんではできない、新規参入だからこそ出来るということはたくさんあります。いわゆる“ニューチャレンジャー”として、斬新な提案をしていこうと考えております。

――周辺機器事業についてもお聞かせ下さい。

長谷川 引き続き、主軸としてやり続けます。ただし店舗数は減り、設備機器の市場規模も縮小する中で、今までと同じ製品・サービスの提供では、事業としての継続性が期待できません。弊社としては、設備機器メーカーとしての収益を上げることができ、さらにお客様に喜んで頂けるような、少し発想を変えた製品・サービスを提供していきたいです。まだ具体策は申し上げられないのですが、ホールコンピュータや貸玉(メダル)ユニットなど現在の既存の製品群に新しいサービスを付加することで、ホール様と弊社、お互いのメリットになるようなサービスもアイディアとしては存在します。

――最後に、ホール関係者などに向けて、メッセージをお願いします。

長谷川 私どもは、ハイライツ・エンタテインメントのブランドコピーを“Always with You”と決めました。これは直訳すると「いつも皆様とともに」となります。ただ、この“You”の中にはいろんな関係者が含まれています。まずはホールの皆様、ユーザーの皆様で、あとは開発会社等の事業パートナーの皆様、従業員とその家族、そして資本家としての親会社です。弊社は設備と遊技機のメーカーですが、ハイライツ・エンタテインメントのプロジェクトは、モノやサービスを売るだけではなく、ホール様やユーザー様のご意見等をしっかり聞き、事業パートナー様ともしっかり手を結びながら、事業展開を行います。もちろん今回の「シスタークエスト」に対する評価も聞きたいですし、それをしっかり今後の機械開発に活かしていきたいと考えています。是非とも、ともに協力をしながら、業界の活性化に尽力していきたいと思います。

――ありがとうございました。

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