㈱北電子(小林友也代表取締役)とグローリーナスカ㈱(井寄義孝代表取締役)は9月14日、都内墨田区の東京スカイツリーイーストタワーで合同記者会見を開催。両社コラボによる新機能「遊動分析」を発表した。
「遊動分析」は、遊技客の動向の“見える化”を実現した情報分析システム。グローリーナスカ㈱の会員管理システム「P・BANK EXSIM」とICカードシステム「G8 EXSIM」で必要な情報を収集。また㈱北電子のホールコンピュータ「VORFORCE(ボルフォース)」とシステム連携することで、分析機能がさらにアップする。
得られる情報は、遊技機1台あたりの遊技客数や、各遊技客の動線(どの台からどの台へ移動したのか)等で、会員客だけでなく非会員の遊技客の動向も把握可能。これにより新台の集客効果や、パチンコ、パチスロの適正比率などを分析・検討可能だ。また、顔認証システム等の特別な機器がなくても今回の新機能を利用できる点も特徴である。
記者会見では、製品説明のほか、両社の代表が挨拶。グローリーナスカ㈱の井寄義孝代表取締役は「低射幸性の時代を迎えるなか、『遊動分析』がホール様に少しでもプラスになればと思う。北電子様とは業界に対する現状認識や今後の方向性で一致するところが多かった。今回のコラボをスタートとして、今後、より信頼関係を増すことで、協力関係を強くしていければと考えている」と述べた。
続いて㈱北電子の小林友也代表取締役も「私どもホールコンメーカーは貸し玉ユニットを持っていない。この分野で大きな市場を持つグローリーナスカ様と共同開発できることは、将来的に見ても大変ありがたい。より信頼関係を深め、さらに良い製品をホール様に届けていけると信じている」と述べ、両社の関係性強化による事業発展に期待を寄せた。
今回発表した「遊動分析」は来年1月より発売開始予定。初年度で200店舗の導入を目指す。なお記者会見当日は、ホール関係者向けに両社の最新製品を展示した内覧会及び、遊技業界ジャーナリストのPOKKA吉田氏、㈱遊技産業未来研究所の中野忠文氏を講師としたセミナーも行われ、多数の関係者が参加した。