日遊協近畿支部(福井章支部長)は4月17日、大阪市中央区のKKRホテル大阪にて平成27年度総会及びセミナーを開催した。
冒頭、挨拶に立った福井章支部長は「厳しい状況の中ではあるが業界の横断的組織である日遊協が中心となり、安心・安全に遊べる大衆娯楽の雄として業界の活性化に向け、①遊技産業活性化委員会の立ち上げ、②各委員会・プロジェクトチームの組成、③依存問題ガイドラインの制定、④パチンコ・パチスロフェスタの開催による広報活動の充実の4点について取り組んでいく」と語った。
来賓挨拶では、大阪府警生活安全部保安課の山元正一保安課長がパチンコ業界の健全化に関連し、のめり込み問題と置き引き対策の徹底について講話。そのうちのめり込み問題については、カジノ議論の中で社会的にパチンコ依存問題に関心が根付いてきたとした上で、RSNの普及活動や依存問題ガイドラインの策定などの取り組みを実益ある物として継続していくようよう求めた。
総会後にはセミナーが開催され、フリーライターのPOKKA吉田氏、日遊協の伊東愼吾常務理事、日遊協近畿支部セキュリティ対策部会が講演。「今年の遊技機レギュレーションと展望」をテーマに講演したPOKKA吉田氏は、日工組の内規改定についてギャンブル性の抑制という点で評価をしているとしながらも、「V確タイプの規制は総量だけ。V確タイプであれば現行のマックス機に近いゲーム性の機械を作ることができるのではないか」と、V確タイプは他のスペック機よりも規制が甘いと指摘した。同氏はこのほか、パチスロ市場やカジノ問題などについて持論を展開し、参加者の関心を集めた。