全商協(中村昌勇会長)は6月9日、都内港区のホテル日航東京にて第27回通常総会を開催。総会は組合員総数8名中、8名が出席。議事は事業報告など全4議案が上程され、全て可決した。
事業報告によると、同組合の主な事業である中古遊技機の平成26年度取り扱い台数は60万5,356件、110万5,284台で推移。前年度比で件数、台数ともに101%の実績となった。認定機については、14万7,845台と前年度を大幅に上回り、中古機と合わせたトータル取り扱い台数は約125万台となった。また、任期満了に伴う役員改選では、中村昌勇氏の会長続投が決定した。
冒頭、中村会長は「中古遊技機流通事業において、ホールとメーカーの架け橋として我々販社に課せられた使命は非常に重要。ルールを守り、コンプライアンスを遵守し、一人ひとりが同じ意識を持ち、安全で安心してご使用頂ける遊技機を提供していくために、これからも委員会活動や教育啓蒙活動を通じて真摯に取り組んでいく」と挨拶。さらに、依存症問題への取り組みとしてリカバリーサポート・ネットワーク支援室を立ち上げたことについて「相談内容のプロファイリング資料の作成にも協力していくことで、業界団体として直接的に依存問題の取り組みの一翼を担う活動を展開していく」と述べ、組合員に対し理解と協力を求めた。
当日は議案の審議に先立ち、警察庁生活安全局保安課の大野敦係長が来賓として出席。小柳誠二課長の祝辞を代読し「貴連合会におかれては遊技機の不正改造事犯が依然として後を絶たない状況を踏まえ、中古機流通業務に従事する遊技機取扱主任者の技能向上を図るため、各地区遊商において遊技機を用いた実技講習会を実施するなど遊技機の不正改造防止対策に積極的にご尽力されていると承知している。また、リカバリーサポート・ネットワークの電話相談事業に関し、相談電話の仕分けに積極的に申し出たと伺っており、大変心強く感じている。今後も貴連合会を含めぱちんこ業界が一致団結して、国民から親しまれる健全な娯楽となるための取り組みを強力に推進されることを心から期待する。警察としても不正改造を含む各種法令違反には厳正に対処するとともに、業界の健全化に向けた取り組みに対して可能な限り支援をして参りたい」と、同組合の活動を評価するとともに、今後更なる健全化の寄与に期待を寄せた。