こんにちは。チャーリー・ロドリゲス・湯谷です。さあ、始まりましたこのコーナー。今、一般の人もパチンコ機やパチスロ機の価格が簡単にネットで調べられる時代ですが、特に中古相場のメカニズムについては、その理由の深部に至る所まで知り得る人は少ないですよね。そこで、誰もが分かるように、トレンドの機種をピックアップして、解説していきたいと思います。
今回は、現在絶好調稼働中のサミー製パチンコ機『CR北斗無双』です。何と、中古相場で『1台200万』という値をつけている模様です。新台で約40万ですから、中古価格で5倍まで高騰するというのは凄い!需要と供給のバランスで言えば、それだけ需要が大きい(=買いたい、という人が多い)という事が言えますし、何より人気があるからですよね。 但し、人気だけで新台価格の5倍の値段には通常なりません(笑)。時期的な要素も実に大きく影響するのがパチンコ・パチスロ中古市場なのです。
例えば、前述した『CR北斗無双』であったなら、発売前から予定販売台数よりも案件が殺到していて、手に入れるのが大変だった、という事。「注文があるなら、増産すればいいじゃん」という声も聞こえてきそうですが、すぐに右から左にパチンコ機やパチスロ機は作れません。部材手配やら何やら…色々あって、最低でも1ヶ月以上はかかる。その間に、仮に人気がなくなって、お店が要らない、とキャンセルになればそれは全て、メーカーも在庫になってしまうリスクがある。だから「売り切り」という形が最も良い形なのですよ、メーカーにとって。
さあ、そうなると買いたくても買えなかったお店は大変です。CR北斗無双については導入後も人気が上昇した事から、余計に「中古でもイイから、早く導入しろ」となるわけで。おまけに3月・4月はGW前で新店開店・リニューアル開店を準備していたお店も多く、人気機種設置は死活問題。さらに、今年に限っては5月中はサミット期間の入替自粛もある事から、人気機種がないとお客様がどんどん離れる、そういった背景もあったと思うのですよね。
ちなみに、中古機販売を商売にしている人に聞くと、通常はお店に1ヶ月設置された後、実際に売買される価格は新台の約20%とか。つまり、40万円で買った機種なら、1ヶ月後は8万円くらいの値段で取引されるのが平均的だそうです。そう考えると、タイミングやら販売台数等もあるけれど、それでも5倍の価値が出ている『CR北斗無双』の人気は凄い!
今後、パチンコ・パチスロの高射幸性機種の撤去や、有力な新機種が登場した時は、同時に中古機価格も乱高下しますので、人気度だけじゃなく、背景含めてフォーカスして見ると面白いかも知れません。
意見待つ!
■プロフィール
チャーリー・ロドリゲス・湯谷
自称パチンコ・パチスロ伝道師。特技はスプーン投げ。
「意見待つ!」と言いながら、ホントは他人の意見に弱い。