3. 共感されない打ち手では無意味
「結局、出玉を出せば集客できる」「高設定さえ入れて、薄利で営業を続ければお客様は集まる」そんな声を最近よく聞きます。いわゆる「実弾」と呼ばれる手段ですが、果たして玉やメダルだけ出せば、近未来、繁盛店に生まれ変わる事が出来るのでしょうか?
「手段としては正解で、目的としては不正解」と言わざるを得ません。結果、出玉を出す事によって未来永劫、「自店で遊んでくれるようなお客様がどれだけ増えるか?」また「利益回収時期でも変わらず遊びに来ていただけるか?」「そもそも、自店の重要ターゲットに対し好印象を与えることが出来たのか?」等、施策を打つ前にイメージした「状態」になっているか?という点が重要です。つまり、お客様に信頼され「共感」していただき、ファンになってもらい、お店の意思を受け止めてもらえているか?この点を常に確認する必要があると思います。
4. 2024年問題とパチンコ店経営
自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称である「2024年問題」ですが、パチンコ業界に与える影響も大きいと考えます。いわゆる「労働力の取り合い」は各産業で急務の課題であり、企業の人事政策も抜本的に変えていく必要があるからです。
特にサービス業は「代わりはいくらでもいる」と、人事政策をおざなりにしてきた企業は非常に多く、現在、若年層からは特に不人気です。企業は「人こそ全て」という言葉がある通り、パチンコ店も決して一人で業績を伸ばすような事業ではありません。
営業だけでなく多くの課題を抱えるパチンコ店もあると思いますが、新時代に向けて整備を進めて欲しいと思っています。
■プロフィール
チャーリー・ロドリゲス・湯谷
自称パチンコ・パチスロ伝道師。この立ち位置を20年近く続けているロートル業界ウォッチャー。特技はスプーン投げ。今ではスプーンも曲げられない程、筋力低下。「意見待つ!」と言い続けて、20年。他人の意見に未だ弱く、老化は続くか、パチンコやパチスロに賭ける情熱は衰えず!