4月からゴールデンウィークにかけてのパチスロの大盛況を現場やデータで実感すると、どうしても「遊技機が良ければ市場は良くなる」という思いが強くなる。4月の新台として北斗があり、ハーデスがあって、ゴブリンスレイヤーがあって、そして5月も、というパチスロの流れを再確認すれば、目玉が仕置人に限定されていたぱちんことは条件が全然違う。5月以降、少しずつラインナップが増えてきているが、とにかくP機もスマパチも新機種リリース型式数がもっと増えてP機やスマパチでロングランが見込める成功機種が登場しなければならないだろう。パチスロでいうところのカバネリや鬼武者、北斗がぱちんこであるのかどうか。エヴァ咆哮やRe:ゼロはいつまでもつのか次第になってくるが、古い機種の稼働貢献が長いのは良いことでも、新しい機種が古い機種を「レギュレーションが厳しくなっていないのに」超えることができない、というのは、何か重大な問題が各メーカーの新機種開発企画にあるか、あるいは各ホールの予定割数にあるか、少なくともいずれかは確定的だとは思う。開発企画にあるという場合は、設計をどうしていくのが良いかを考えなければならないし、予定割数にあるのなら粗利益関係の計画を見直さなければならないだろう。私はこれは案外後者ではないかと疑っている。
というのも、とにかくぱちんこ、回らない。P機の新機種では最も高い評価を受けている大海5ですら、15回/千円を切るような釘が普通にある。私はパチプロではないし期待値をそもそも強く気にしないし、各機種のボーダーライン(分岐割数スタート数)をいちいちチェックしない。が、遊技してて「こんなスタートでは打つのがあほらしい」と思うことはある。これは感覚のようなものであるが、その感覚はおそらくほとんどの遊技客に共通している。
随分前から言い続けてきたことだが、gあたりの単価を計算するスーパー主婦もいるだろう。食材の安さを1円単位で節約する猛者である。が、ほとんどの主婦は感覚的な計算をしているというのが私のスーパーマーケットでの現場感。しかしそれでも「やり過ぎたらわかる」のだ。いちいち計算しなくてもコンビニはスーパーよりも高いのがわかるしスーパーによって値段が全然違うこともわかる。
コンビニに特に多いが、値段が高いことを糊塗するために、コンビニ専用の商品に作り替えているものが多い(カップ麺など)。また、既存の商品ではないPBに力を入れることが大手スーパーには増えてきた。拙宅は徒歩圏内に大手スーパーがいくつもあるため選べるのだが、肉ならどこ、魚ならどこ、野菜ならどこ、酒ならどこ、まとめて買うならどこ、みたいな選択肢は我が家で共有している。そしてその基準は「計算によってではなく、感覚によって」決まっている。