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【コラム】繁忙期にクソ締めなきゃならないのは、低交換率時代の遺物なのですよ。/CRAナカムラ

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●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若267
はい皆様、ド年末でございます。昔から、年末年始やお盆やゴールデンウィークなどの…いわゆる繁忙期のパチンコ屋はガッチガチに締まると言われております。

店側からすると、繁忙期にキッチリと粗利を確保するという意味合いなのは間違いないんですが、そもそもは普段の休日以上に【ガッチガチに締めないと、簡単に赤字になるから】なんですよ。

今はもうほぼ等価営業が主体になっていますが、昔はパチンコ40玉前後・スロット7枚前後が普通だったのはご存知の通りで、その頃はラッキーナンバー制が主流。

3・7で当たった場合のみ持ち玉で打ち続ける事ができるが、それ以外は1回交換しなきゃいけない。

損益分岐割数16割(売り上げ玉数100に対して、160玉出してチャラ)なので、13~14割想定で営業しても赤字にはならない仕組みだが、これに影響を及ぼすのが「客滞率」という数値で、要は客が持ち玉で打つ割合を表す。客側視点で、40玉交換の店でサンドから借りた玉を打つ場合は1玉4円だが、持ち玉で打つ場合は2.5円で打てる計算となるので、持ち玉遊技がいかに有利なのか分かるだろう。

平日では、ラッキースタートで持ち玉になっても終日打ち切るような人は稀だが、これが休日ならその割合が跳ね上がり…さらに正月やゴールデンウィークといった「打ち手が時間に余裕がある期間」だと言わずもがな。

つまり、繁忙期は客が持ち玉で打つ割合が平日や土日とは比べ物にならないので、少々締めたくらいでは余裕の赤字営業になってしまうのだ。なので、親の仇のようにガッチガチに締めるのが通例であった…だが!あくまでそれは、40玉営業だったがこその事で、ほぼ等価な現在ではそこまで深く考える必要なんてないのが実情。

最近は大手を中心に「土日調整にしとけばそれで十分」という風潮が主流になっているが、たまに爺さんオーナーが超ワンマンでやってるような店では、平気で10回転/1000円みたいな地獄調整が散見される。

これってさ、いくら暇を持て余した打ち手でも耐えられずにヤメるってばさ。結果、売り上げも粗利も伸びないのが素人でも予測できると思うんだが、なんでやっちゃうのかねぇ。

( ゚Д゚)ほんと、理解に苦しむ。

いやね、今日打ちに行ったマイホがそんな状態で、いつも流行ってないのに殊更閑古鳥だったんですよ。12月の粗利ノルマが未達で焦った店長の独断なのか、上からの指示なのか…知ったこっちゃないがちょっと愚痴りついでにお話させてもらいました。

それでは皆様良いお年を!

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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