ここでちょっとナナメ目線を。1月に結論が出た成功機種と言えばRe:ゼロと沖ドキということになるかと思う。この2機種、導入直後にいずれもWEB上では軽く炎上していることを思い出す。Re:ゼロはパンク関連の話、沖ドキはモード移行の話であるが、導入直後にこういう新機種にとってかなりマイナスになりそうな情報がSNSなどを通じて膨大な件数流布されていたことを知っている人は多いことだろう。
SNS上の情報で市場動向を読み解こうとしている人たちは、この当時(沖ドキはRe:ゼロよりも時期は少し前になるが)、いずれもRe:ゼロや沖ドキを「失敗したかも」と考えたはずだ。結果はしかし現状である。少なくとも本稿執筆時点ではPSの新機種ではこの2機種が筆頭になるのだ。
このことから、SNSによる情報拡散が市場をあまりコントロールするものではないという仮説も成り立つ。これは裏返せばSNSによる販促効果が多くのホール関係者が思っているよりも乏しいということも示唆するということも言えるかもしれない。
販促の効果は昨年のガンダムユニコーンのとき、地上波のCMにかなりのものがあることを私は再認識した。地上波そのものは確実に凋落産業だ(内需産業のままだと人口低下でぱちんこ業界と同じく市場規模は減少を続ける)。番組がその魅力を激減させているという評価が一般的になってきた。報道系も雑な番組が増えていることは一昨年のサンデーモーニング発端による強烈なぱちんこバッシングを思い出せばわかるだろう。サンデーモーニングは一昨年に都内の某店の開店前の並びを中継で映してスタジオから出演者が罵声を浴びせるということをやった。それ以降、一昨年の緊急事態宣言が終わるまで、休業要請を無視するホールを地上波各局は毎日報じていたのだが、きっかけはTBSのサンデーモーニングだったのは事実である。