【コラム】進むべき道は大きく2択。決断は今!(WEB版)/チャーリー・ロドリゲス・湯谷

3. 足元の「旧基準機撤去期限」までの戦略と、その後
今後、パチンコ店の方向性を考えるにあたり、大きく旧基準機撤去期限である、2022年1月末までと、その後の2つの目線があると考えます。

「入替戦略」については、前述した通り現在の「法人の資金力」が大きく影響します。もちろん、少ないお客様の奪い合いである為、入替の規模感は競合他店との大きな差別化要因になっています。これはあくまで予想ですが、2022年1月の時点で、何とか「旧基準機撤去」を完了するホールは従来の数値予想よりも多いかも知れません。しかし、1月以降の営業という事を考えると、現在の二極化はさらに広がって、全く異なる産業構造になる事は容易に想像出来ます。特に、コロナ禍の更なる長期化、管理遊技機に向けた新たな投資や、新紙幣対応等、問題は山積でコロナ前のような営業状況に回復するまで数年はかかる、という意見が圧倒的に多いようです。従来のように企業優先の利益目標ではなく、社会の状況に合わせいかにパチンコ店が適応できるか?が大きな鍵になると思います。

4. やはりコンセプトの変更を!
最後に現在、自店が「地域1番店」ではない場合、今後の戦略は大きく二択で、一つ目は地域1番店との「顧客の奪い合い」「投資合戦の継続」「シェア確保」が成功要因になると思います。ある程度、長期の戦略になる事から、地道に基本施策を継続していく体制作りが必要となるでしょう。また、二つ目は前回も述べましたが「店舗コンセプト」を抜本的に変更し、主要ターゲットと価値提供を変える、という事です。もちろん、18才以上の全てが顧客にはならないかも知れませんが、高付加価値企業を目指し、他店との差別化とする事が必要になると思います。

いずれの戦略変更もメリット・デメリットありますし、リスクもあって容易ではありません。しかし、現在の状況から近未来を考えると、パチンコ業界の環境は決して明るい話題が多いわけではなく、いばらの道が待っている確率の方が高いです。よって、動くか?動かないのか?という点も含めて、戦略を再考してもらいたいと思いますね。

■プロフィール
チャーリー・ロドリゲス・湯谷
自称パチンコ・パチスロ伝道師。この立ち位置を20年近く続けているロートル業界ウォッチャー。特技はスプーン投げ。今ではスプーンも曲げられない程、筋力低下。「意見待つ!」と言い続けて、20年。他人の意見に未だ弱く、老化は続くか、パチンコやパチスロに賭ける情熱は衰えず!

-コラム
-, ,