ワクチンの種類やその効果については、それこそ開発した製薬会社や臨床のデータが示す専門性の高い話であるので私にはわからない。しかし、明らかに日本においてはワクチン接種が8月以降急ピッチで進んでおり、それにあわせて新規感染者数が激減している。いまでは報道番組に出てくる医者たちも「ワクチンの効果」を激減の理由に挙げることばかりである。
となると菅政権は右往左往したとはいえ、コロナ禍に対して政権末期においては正しかったということが言える。岸田政権は政権運営をする前に衆議院を解散するようなものだから総選挙における争点にコロナ禍が含まれるとして、それは肯定的な評価になっていくのが普通だろうか。
かくして一応は自公政権が維持されていくという見込みを持つことも可能だ。もちろん選挙はやってみなければわからないので断言はできないが、そういう分析が多いことも事実である。自公政権については問題も多であり必ずしも強材料だけではないが、野党側もそれは同じである。というか、野党が言うように国会での与野党の真剣な協議というのは少なかったのがコロナ禍でも続いていた事実だ。今年も通常国会を閉じたら岸田総理誕生まで国会を開かなかったのだから。ということで政府のコロナ対策は野党は一切関係がない。与党政権による手柄ということになる。
ぱちんこ業界においては、今は自公政権との関係が政治の中では最も重要である。ただし旧民主党系(立憲、国民など)には親ぱちんこ業界の議員が今もたくさんいることも事実だ。すなわち総選挙で自公が過半数を維持しても下野してもあまり影響はない、と言いたいところだが、少なくとも現・野党第一党の立憲については共産党と共闘して総選挙に挑む。共産党は少なくとも国政においては明らかに反ぱちんこ業界である。自公が下野することでぱちんこ業界にとって良いことはなく、悪い可能性はいくらも列挙できるような状態である。
選挙の結果はわからないが、今でもコロナ禍は日本社会を大きく狂わせているのだから、それを争点として自公が過半数を維持し、岸田政権が総選挙後に名実ともに始動していくことが望まれるのではないだろうか。これは純粋にぱちんこ業界視点での話である。私の個人的な思想信条とは関係ない話だ。
旧規則機撤去を控える中、政治に何かあるのは望ましくない。そのように私は考えているところだ。
■プロフィール
POKKA吉田
本名/岡崎徹
大阪出身。
業界紙に5年在籍後、上京してスロバラ運営など。
2004年3月フリーへ。
各誌連載、講演、TV出演など。
お問い合わせ等は公式HP「POKKA吉田のピー・ドット・ジェイピー(www.y-pokka.jp)」か本誌編集部まで。